現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ヤマハ発動機が協業検討の電動スクーターGOGOROってナニモノ? サーキットで実力を検証してみた。

ここから本文です

ヤマハ発動機が協業検討の電動スクーターGOGOROってナニモノ? サーキットで実力を検証してみた。

掲載 更新
ヤマハ発動機が協業検討の電動スクーターGOGOROってナニモノ? サーキットで実力を検証してみた。

  2018年9月、ヤマハ発動機が発表した「GOGORO(ゴゴロ)と台湾市場におけるEVビジネスでの協業に向けた検討を開始」というガイダンス。じつは今、台湾では電動スクーター「Gogoro」の人気が沸騰中だ。そもそもGOGOROとは一体なんなのか?そして、Gogoroの実力はどれほどのものなのか?モトチャンプ誌でおなじみのキッシー岸田が実際に台湾で確かめてきた!PHOTO●やすこうちてつや(YASUKOUCHI Tetsuya)REPORT●キッシー岸田 (KISHIDA Toshimasa)取材協力●GogoroSPECIAL THANKS●Jack Ting

1分で分かるGogoro

【分解検証】どっちが速い? スウィッシュvsアドレス V125S 通勤快速対決/スズキ

Gogoro社は台湾で2011年設立。15年に7月に電動スクーター「Gogoro(現在はGogogro1に改名)」のデリバリーが開始された。16年8月には早くも販売台数1万台を突破し、17年5月にはGogoro2も登場。価格が抑えられたこのモデルが大ヒットし、1か月で1万5000台ものセールスを記録した。このGogoroが画期的だったのは、バッテリースタンドを各地に設置し、そこで充電済みのバッテリーに交換するシステムを採用したこと。これにより、バッテリーの充電時間の問題を見事に解決してみせたのだ。ちなみに日本では2月から石垣島でレンタルサービスがスタートした。

加速タイムは500ccのスクーターにも匹敵する。

 台北市より約1時間の場所にある、極限サーキットにてGogoro社のテストが行われる。そんな情報をキャッチした私(キッシー岸田)は、早速台湾へ飛んだ。
 年に何回か台湾を訪れるけれど、その度に街中でGogoroを見かける機会が急速に増えているのを実感していた。だから、Gogoroに乗れるチャンスを伺っていたんだけど、今回、いよいよそれが実現する。しかもサーキットで!
 ということで、台湾の空の玄関口である桃園空港から極限サーキットへ直行して、早速試乗を開始。ここは何度もレースで走ったことがあるのだが、テクニカルなセクションが多く、コーナーからの立ち上がり加速が重要となる。また、ブレーキも多用するハードなコースだ。
 Gogoroの主なラインナップは、2015年に発売された初代モデル「1」とその性能強化モデル「S」、そして17年発売の第二世代モデル「2」。まず試乗したのは、スタンダードのGogoro2だ。ゼロからの発進は電動バイクの最も得意なところで、スムーズかつ鋭い加速。もたつきなど皆無で、むしろ「速い!」と思わせるパワー感があって、ストレートもグイグイ伸びる。カタログデータによると、Gogoro2の0~50mタイムは4.3秒。ノーマルの125ccエンジンスクーターだと速くて5秒後半、500ccスクーターでも約4.2秒というのが相場なのだから、速いわけだ。エンジン車のような駆動ロスがないが、エンジン車のような操作感覚で乗れるのもいい。
 そして、倒立サスペンションなどが装着されたGogoro1系のテスト車両(メイン写真)に乗り換える。こちらの0~50mタイムはなんと3.7秒台!SS1/32mileマシンのようにリヤサスをリジッド化していない街乗り仕様では、驚異的な速さと言える。
 そして、このGogoro改の特筆すべき点は速さだけでなく、車体周りの剛性感もしっかりあるところ。サーキットというハードな環境でもガンガン攻められるのだ。台湾では市販スクーターの開発テストもサーキットで行われることが多いのだが、Gogoroも同社に勤務する台湾のトップライダーたちが精力的にテストを行っている。こうした開発姿勢によって、Gogoroはエコなだけではない、走っても楽しい電動スクーターに仕上がっているのだ。スクーターにうるさい台湾で人気が出るのも納得、の完成度である。

鋭すぎる加速&十分な航続距離

Gogoro 2 Series

Gogoro 1 Series

SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高:1860mm×670mm×1090mm
軸間距離:1306mm
シート高:770mm
車両重量:122kg(バッテリー2本搭載時)
最高出力:8.58hp/3000rpm
最大トルク:25Nm(モーター)/0~2500rpm
航続距離:110km(40km/h定地走行)
最高速度:90km/h
ブレーキ(前・後):ディスク・ディスク
タイヤサイズ(前・後):100/80-14・110/70-13

簡単で早いバッテリー交換

Gogoroのバッテリー交換が行えるスタンド(Go Stationという)はGogoroのディーラー、ガソリンスタンド、コンビニなどに併設されており、その数は台湾全土で521か所も(2018年1月現在)。スマホのアプリで「Go Station」を検索することができるので、初めて行く場所でも安心。

街中の2人乗りも快適・快速!

駐車スペースがそこかしこに!

スクーターの大群が道路を占拠!

車両価格は高いが、補助金がもらえる!

バッテリーのレンタル料も必要

Gogoroスタッフのみなさん、謝々!

関連タグ

こんな記事も読まれています

日産のホットハッチが100万円切り!? ニスモが作った116馬力の[マーチNISMO S]が最高だった!!!
日産のホットハッチが100万円切り!? ニスモが作った116馬力の[マーチNISMO S]が最高だった!!!
ベストカーWeb
いよいよ「関越道に直結」間近! 群馬の新・東西軸「上信道」次なる開通へ工事進む
いよいよ「関越道に直結」間近! 群馬の新・東西軸「上信道」次なる開通へ工事進む
乗りものニュース
マグヌッセンへのペナルティの累積方法にマクラーレンF1代表が不満「スポーツマンシップの観点から意味をなしていない」
マグヌッセンへのペナルティの累積方法にマクラーレンF1代表が不満「スポーツマンシップの観点から意味をなしていない」
AUTOSPORT web
アルファロメオ『ジュニア』、ハイブリッドとEVの受注を開始…イタリアで
アルファロメオ『ジュニア』、ハイブリッドとEVの受注を開始…イタリアで
レスポンス
トヨタEP82型「スターレット」で2度目のパイクスピークに挑戦! 220馬力仕様となったマシンの中身とは
トヨタEP82型「スターレット」で2度目のパイクスピークに挑戦! 220馬力仕様となったマシンの中身とは
Auto Messe Web
【DEGNER】「CE LEVEL2インナープロテクター」はライディングスタイルに合わせて使えて安全便利!  
【DEGNER】「CE LEVEL2インナープロテクター」はライディングスタイルに合わせて使えて安全便利!  
モーサイ
「ヤマハ XMAX ABS」250ccスポーツスクーターが4色のニューカラー採用で5月9日発売! 価格は71万5000円
「ヤマハ XMAX ABS」250ccスポーツスクーターが4色のニューカラー採用で5月9日発売! 価格は71万5000円
モーサイ
金属製ポータブル冷蔵庫「BougeRV Rocky」が登場! 耐久性抜群で大容量【車に積みたいアウトドアアイテム】
金属製ポータブル冷蔵庫「BougeRV Rocky」が登場! 耐久性抜群で大容量【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
角田裕毅、トップドライバーになるべく確実に成長中。RBメキーズ代表大絶賛「彼は天性のスピードにさらに磨きをかけた」
角田裕毅、トップドライバーになるべく確実に成長中。RBメキーズ代表大絶賛「彼は天性のスピードにさらに磨きをかけた」
motorsport.com 日本版
2024年4月の新車販売ランキング、首位「N─BOX」は9カ月連続 ヤリスが2位浮上
2024年4月の新車販売ランキング、首位「N─BOX」は9カ月連続 ヤリスが2位浮上
日刊自動車新聞
ホンダ、新型フリードを先行公開。ハイブリッドが待望の「e:HEV」に進化!
ホンダ、新型フリードを先行公開。ハイブリッドが待望の「e:HEV」に進化!
月刊自家用車WEB
ダイハツ、ムーヴキャンバスの生産を5/27に再開 現行車種の生産停止はロッキー/ライズHVのみ
ダイハツ、ムーヴキャンバスの生産を5/27に再開 現行車種の生産停止はロッキー/ライズHVのみ
日刊自動車新聞
全長3.4m級のホンダ「小型ミニバン」あった!? まさかの超斬新「カクカク透明ボディ」×6輪仕様がスゴい! 画期的すぎた「UNIBOX」とは何だったのか
全長3.4m級のホンダ「小型ミニバン」あった!? まさかの超斬新「カクカク透明ボディ」×6輪仕様がスゴい! 画期的すぎた「UNIBOX」とは何だったのか
くるまのニュース
持続可能性と革新の両立、TEINが拓く環境に配慮した製造体制とは
持続可能性と革新の両立、TEINが拓く環境に配慮した製造体制とは
レスポンス
【サーキット試乗】マセラティ謹製V6ネットゥーノエンジンをサーキットで味わい尽くす!「マセラティ・ネットゥーノ・メディア・テストドライブ」
【サーキット試乗】マセラティ謹製V6ネットゥーノエンジンをサーキットで味わい尽くす!「マセラティ・ネットゥーノ・メディア・テストドライブ」
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ フリードが3代目となってデビュー スクエア感が増してステップワゴンライクに
ホンダ フリードが3代目となってデビュー スクエア感が増してステップワゴンライクに
Auto Prove
「大声で話すな」 バスドライバー不足を解消したいなら、昭和~平成の“おっかない”ドライバーを容認せよ
「大声で話すな」 バスドライバー不足を解消したいなら、昭和~平成の“おっかない”ドライバーを容認せよ
Merkmal
【ホンダ 新型フリード 待ってました!の第一報】FREED AIRは癒し系&CROSSTARはアウトドアテイストましまし!イマドキの家族に「ちょうどいい」コンパクトミニバンを初披露
【ホンダ 新型フリード 待ってました!の第一報】FREED AIRは癒し系&CROSSTARはアウトドアテイストましまし!イマドキの家族に「ちょうどいい」コンパクトミニバンを初披露
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村