ミカ・ハッキネンは、F1にはタイヤ戦争を復活させることが必要だと考えている。
1991年にデビューし、2001年までF1に参戦したハッキネン。1998年と1999年にはフェラーリのミハエル・シューマッハーとの激戦を制し、2年連続でドライバーズタイトルを獲得した。そのうち1998年は、ハッキネンが所属するマクラーレンはブリヂストン、フェラーリはグッドイヤーのタイヤを使う、いわゆる”タイヤ戦争”の時代だった。
ハッキネンは先日行われた日本GPの際に鈴鹿サーキットを訪れ、その1998年のチャンピオンマシンを走らせた。
その際にハッキネンは、再びタイヤ戦争を見たいと語った。
F1は2011年以降、ピレリが単独でタイヤを供給する状況が続いている。またブリヂストン時代を含めれば2007年以降はずっと単独のメーカーがタイヤを供給する状況であり、これは2024年まで続く予定だ。
「現在は競争がない。だから他のメーカーも登場させるべきだ。そうすれば、競争が激しくなる」
そうハッキネンが語った。
「タイヤが限界に達することがあるというのを理解している。そして少しでも攻めれば、オーバーヒートしてしまう」
「ピレリがやっていることを批判するわけじゃない。ただ、タイヤ戦争が起こるべきだということは事実だ」
「ドライバーがひとりしかいないというのと同じことだ、我々は競争を求めている。それは、エキサイティングなのだ」
またハッキネンは、若手ドライバーがテストできる機会を増やすべきだとも主張する。
ハッキネンはF3を卒業し、一気にF1にステップアップ。1991年からロータスの一員としてF1デビューを果たした。1993年にはマクラーレンに移籍したが、そのシーズンの大半をテストドライバーとして過ごすこととなった。
この経験が、ハッキネンがそれ以降チームの主要メンバーのひとりとして活躍していくことになる足がかりとなった。しかし現在は実際にテスト走行する機会は限られており、そのほとんどはファクトリーでのシミュレータによる作業に費やされている。
「F1にデビューした若手ドライバーにとっては、テストがないためにかなり挑戦的だ」
そうハッキネンは語る。
「私の意見としては、もし若手ドライバーたちがテストし、自身を開発していくことができれば、はるかに役立つだろうと思う」
「どんなスポーツをするとしても、練習できないのなら、どのように成長していけばいいのだろうか?」
「そしてマシンの技術面としては、テストすることができない場合、どうやってエンジンとシャシーを開発するのだろうか?」
「もちろん、コンピュータやシミュレーションに頼ることもできる。しかし、それは現実の世界のことではないのだ」
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