ピエール・ガスリーは、F1第16戦ロシアGP決勝のオープニングラップで、デブリが飛来し、ハロを通り抜けて自身のバイザーに当たった時、最悪の事態を恐れたという。
ガスリーはスタート直後、レッドブルのダニエル・リカルドの後ろを走行していたが、リカルドのフロントウイングは他のマシンとの接触で損傷を負っており、デブリがガスリーの顔面にまっすぐ飛んで来たのだ。幸いなことに大事にはいたらなかったが、ガスリーは危ないところだったと述べている。
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「ダニエルのマシンからカーボンの一片が外れ、僕のバイザーにまっすぐ飛んで来たんだ。ほんとうにすごく怖かったよ。バイザーを突き抜けてデブリが僕の目に飛び込んでくると思ったんだ」とガスリーは語った。
「でもデブリは僕のバイザーに当たって、コクピットの中に落ちたんだ。だからターン4でそのカーボンのかけらをコクピットから拾って捨てなければならなかった」
「その時、デブリが飛んで来てバイザーに当たるまで0.5秒くらいだった。ダニエルの接触でどこからか飛んで来たウイングレットだと思う。それは僕を目指して、まっすぐ右目に向かってきたんだ」
「デブリが飛んでくるのをみた時、僕は『ちくしょう、あれはバイザーを突き抜けるかもしれない』と思った。でもバイザーはとても頑丈だったから、デブリはバイザーに当たってコクピットに落ちたんだ」
最悪の結果を免れたのは、自身のバイザーが非常に頑丈だったことと、インシデントが低速コーナーで起きたおかげだと、ガスリーは考えている。
「バイザーはすごく頑丈みたいだ。バイザーの厚さの改善を継続して、できるだけ強度を上げるようにする必要があるかもしれないね」
「衝撃に関してスピードが影響していたのも確かだ。あの時はターン2を抜けるところだったから、あまりスピードが出ていなかった。幸運にも衝撃は、時速300kmで走っている時ほど大きくなかったんだろう」
ガスリーの決勝レースは、序盤の周回でさらに悪い状況へ陥った。彼のマシンは高速走行中にブレーキトラブルを起こし、スピンを喫してリタイアに追い込まれたのだ。
「スタート時から、ブレーキペダルがとても変だと感じていた。おかしな感触がしたんだ」
「ペダルが本当にロングだった。最初の2周でさらに悪くなり、ペダルは完全にフラットな状態になり、フロントブレーキを失った。そしてリタイアしたんだ」
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