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世界ラリークロス第10戦:最終戦前に王座確定。ソルベルグが最終ラップ目前のミスで初優勝逃す

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世界ラリークロス第10戦:最終戦前に王座確定。ソルベルグが最終ラップ目前のミスで初優勝逃す

 WorldRX世界ラリークロス選手権は9月29~30日、第10戦がアメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われ、ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR スーパーカー)が優勝して連勝記録を更新。また最終戦を待たずしてシリーズ連覇を決めている。

 ヨーロッパ圏を中心に開催されているWorldRX。第7戦カナダRXに続く、欧州圏外ラウンドがこのCOTA戦だ。

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 COTAに新設されたばかりのラリークロス用トラックでは、クリストファーソンのチームメイト、ペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロR スーパーカー)が速さをみせ、セミファイナル1を制覇。ファイナルのポールポジションを手中に収めた。

 また、このセミファイナル1ではクリストファーソンが2位を獲得。ポイントランキングで6点を加算し、最終戦はおろか第10戦のファイナルを待たずしてシリーズチャンピオンを決めた。

 セミファイナル1に続いて行われたセミファイナル2ではマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクアトロ)が勝利し、ファイナルのフロントロウを獲得したほか、2列目のクリストファーソンの隣にはセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)、3列目にはアンドレアス・バッケルド(アウディS1 EKS RXクアトロ)とティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)がつけた。

 6周のファイナルでは、ソルベルグとバッケルドを除く4台が、スタート直後に1コーナー先の遠回りセクション“ジョーカーラップ”通過義務を消化していく。

 このジョーカーへ先頭へ飛び込んだのはエクストロームだったが、ジョーカーひとつめのコーナーでクリストファーソンにインを突かれると、つづくふたつめのコーナーでオーバーテイクを許して後退。クリストファーソンはジョーカー消化組ではトップとなる暫定3番手に浮上した。

 1周目にジョーカーを通過しなかったトップのソルベルグは2周目にジョーカー通過義務を消化。クリストファーソンに2.7秒のギャップを築いていたこともあり、クリストファーソンの前でメインコースに合流。実質トップの座を守ってみせる。

 唯一ジョーカー通過義務を果たしていないバッケルドは4周目にジョーカーへ。メインコースへ合流する2コーナーではチームメイトのエクストロームとサイド・バイ・サイドになると、3コーナーでオーバーテイク。バッケルドが表彰台圏内へポジションを上げた。

 トップのソルベルグは、2番手クリストファーソンとのギャップをじわじわと広げはじめ、シーズン初優勝に王手をかけたかと思われたが、最終ラップ直前の5周目、左コーナーの3コーナーでライン取りがワイドになったところをクリストファーソンに交わされてしまう。

 これでトップに浮上したクリストファーソンはジャンピングスポットを通過した際の衝撃で、マシンリヤバンパーが外れるアクシデントがあったものの、そのまま逃げ切りトップチェッカー。2年連続のシリーズチャンピオンを決めたCOTA戦を勝利で飾った。

 終盤までレースを支配していたソルベルグは2位、3位はバッケルドが手にしている。

「チャンピオンシップの観点から言えば、出だしは完璧ではなかった」とクリストファーソン。

「だから、2年連続のシリーズチャンピオンを勝利で飾れたことはうれしく思う。セミファイナルとファイナルでタイヤストラテジーが功を奏したんだ。この週末は走りの安定性を改善しながら戦うことができたと思うよ」

 チームメイトに交わされ2位に終わったソルベルグは「ブレーキングでミスをしてしまったんだ」とファイナルをふり返った。

「(2017年にみつかった呼吸器系の病気により)まだ身体面のコンディションが万全とは言い難く、モータースポーツでどれだけ身体的要素が重要か、あらためて思い知ったよ」

「ただ、自分自身のドライビングやパフォーマンスには満足しているし、チャンピオンを獲得したチームメイトを祝福したい。彼は(シリーズをとおして)ミスのない走りをしてきたからね」

「僕自身としては、次のレースでさらに強くなって戻ってきたいと思っているよ」

 2018年のWorldRXは残り2戦。最終戦直前となる第11戦は10月13~14日にドイツ・エステリンクで行われる。

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