元F1王者のニコ・ロズベルグは、しっかりと成績を残しているエステバン・オコンがF1残留のためにシート探しをしなければならないという現状は、若手ドライバーを育成するという機運の高まりの、負の側面を表していると話した。
ランス・ストロールの父親がフォースインディアへ出資することになった影響で、来季の移籍を検討していたオコン。ルノーへの移籍がまとまりかけていたものの、ダニエル・リカルドがレッドブルを離れ、ルノーへ加入すると決断したことで、オコンの契約はまとまらなかった。
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その他のチームは、育成ドライバーとしてメルセデスと関係が深いオコンの起用には消極的であり、彼のF1キャリアは危機に瀕している。
オコンの状況はF1にとって良くないことだと考えられており、大手自動車メーカーによってキャリアが決定するドライバーがますます増えているという現状を浮き彫りにすることになった。
ロズベルグは、メーカーによるドライバー育成プログラムには才能のある若手がF1への道を開くことがあるという大きな利点がある一方で、オコンのような思わぬ落とし穴がある可能性があると、motorsport.comに語った。
「多くのトップドライバーにとっても、(メーカーによる)サポートが不可欠だ。なぜならチームが、これまでとは違ったことに取り組んでいるからだ。それ(育成プログラム)自体は良いことだと思う」
「チームが主導権を握っていて、とても若いドライバーを支援している。それ自体は、さほど悲惨な状況ではない」
「以前より少しは悪い状況かもしれないが、全体的に注意しておく必要がある。オコンのような状況は怒るべきではないからだ。あれは酷い」
「彼は評判の高いドライバーだ。ドライブもうまいのに、シートがないなんて本当に酷い。そんな事態は避けなければならない」
現状、ジュニアカテゴリーでレースをするためのコストが高騰しており、F1まで昇り詰めるためには、F1チームの育成プログラムと契約するのは、ほぼ必要不可欠なステップとなっている。
セルジオ・ペレス(フォースインディア)も、かつてはフェラーリのドライバーアカデミーの一員だった。彼は、自動車メーカーと提携するチャンスを断れるドライバーはいないだろうと話した。
「メルセデスのドライバーになりたくない人なんているの?」
「僕がF1に来た時、僕はフェラーリアカデミーのドライバーだった。それからマクラーレンに移籍するときに、アカデミーをでなければならなかった」
「だけど、トップチームとの繋がりは間違いなく持っていたい。なぜなら、今後数年でワールドチャンピオンになる唯一の方法だからだ」
「だから僕は、フェラーリやメルセデスのプログラムに参加するのは良いことだと思う。でも同時に、それでF1の居場所を確保したというわけではないんだ。だからどうすべきか知るのは難しい」
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルの若手ドライバープログラムにサインすることを避けるため、できる限りのことをしたと認めた。なぜなら彼は、他の誰かに自分のキャリアを指示されるのを嫌っていたからだ。
「2010年にはジュニアチームに参加できたかもしれないが、そうはしなかった。できる限り長く自分の手で決められるようにして、ベストな契約ができるようにしていたかった」
「それが、僕がやり方だった」
そう語ったフェルスタッペンは、本格的に4輪レースデビューした2014年の8月にレッドブル・ジュニアチームの一員となっている。
「それ(育成プログラム)が僕をF1に連れて来た。支援してくれる人がいなければ、そういった契約にサインしなければならない。基本的にはどこに行くのか、チームが決めることになるから、自分が口を出すことはできない」
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