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「ホンダPUの進歩は予想以上」中団争いのライバル、エリクソンが語る

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「ホンダPUの進歩は予想以上」中団争いのライバル、エリクソンが語る

 今季からトロロッソにパワーユニット(PU)を供給しているホンダ。トロロッソの中団争いにおけるライバルチームのひとつであるザウバーのマーカス・エリクソンは、その進歩は大きく、予想以上だと語っている。


 ピエール・ガスリーがベルギーGPで9位となり、今季これまでのトロロッソの獲得ポイントは計30となった。これは、昨年ホンダとの契約を解消したマクラーレンが2017シーズンを通して得たポイント数と同じだ。

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 ホンダのPUは昨年と比べてドライバビリティの面で大幅な進歩を遂げており、カナダでは新しい内燃機関(エンジン)が投入された。ホンダは今も今シーズン用のPU開発を続けているが、それ以降はエンジンのアップデートやエネルギー回生システムに大きな変更が加えられたわけではない。


 それでも、エリクソンはスパでホンダの進歩を感じたようだ。今季その躍進が注目されているフェラーリPUを使うザウバーのマシンに乗っている彼だが、トロロッソ勢のストレートスピードに驚かされたという。

「僕はガスリーのDRS圏内に居たんだけど、彼をオーバーテイクできなかったし、近づくことさえできなかった」とエリクソンは振り返った。

「僕はそれが、ホンダがかなり進歩したことを示していると思う。メルセデスかフェラーリがトップ2のPUだとは思うけど、ホンダは僕たちが考えていた以上に強くなっている」

「それが、僕たちが彼らとレースをして感じたことだ」

 スピードトラップの記録はマシンのダウンフォースなども影響するため、一概にPUのパワーを判断する材料には使えないが、ホンダは昨年よりもトップスピードでの遅れを縮めているようだ。

 夏休み明けのベルギーGPとイタリアGPは、パワーが重要なサーキットが舞台となるため、トロロッソは苦戦が予想されていたが、ベルギーGPでは9位獲得。イタリアGPでは決勝こそ厳しい戦いとなったものの、ガスリーが予選Q3に進出し9番手となった。

 また今季は信頼性も大きく向上している。ガスリーとブレンドン・ハートレーが使用しているPUコンポーネントの数は多いものの、これはクラッシュやミスでグリッド後方に沈んだ際、戦略的にPUを交換した回数がライバルたちと比べて多いためだとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は指摘している。

 アゼルバイジャンGPでは最高速不足に苦しんだが、チームやドライバーとのコミュニケーションを向上させ、エネルギー戦略を改善することでホンダはこれに対応した。そういった努力により、トロロッソとホンダは前向きな結果を手にすることができているのだ。

 メルセデスやフェラーリ、ルノーとは異なり、ホンダはスパやモンツァでアップグレードを導入しておらず、2018年最後のメジャーアップデートを待っている状態だ。

「エネルギー管理を含めたパッケージとして、うまくいっています」と、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターはmotorsport.comに語った。

「私たちはまだ、より強いエンジンを持つマニュファクチャラーを追いかける立場です。なのでもちろん、高速サーキットでのレースは難しくなると思います。だからこそ、そこで非常に結果が良かったことが重要で、私たちのモチベーションに繋がります」

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