FIA F2選手権のモンツァラウンド、レース1で勝利したのは、ロシアンタイムの牧野任祐だった。彼は多くのマシンがスーパーソフトタイヤを履いてスタートした中、ミディアムタイヤを装着。ライバルたちがタイヤのデグラデーションに苦しむ中、好ペースで飛ばし、14番グリッドからの大逆転勝利を収めた。
牧野にとって、今年はFIA F2での1年目。ルーキーイヤーである。
F2初優勝の牧野任祐「トップだと最終ラップに言われ、ビックリした」
経験が少ないながら進歩を遂げる牧野の走りに、ロシアンタイムのエンジニアであるジェフ・スピアは感銘を受けている。
牧野は2014年に、スーパーFJに参戦し、四輪レースのキャリアをスタート。翌2015年にFIA F4の日本選手権に参戦した。彼の今季のチームメイトであるアルテム・マルケロフは、2014年にGP2(現FIA F2)のキャリアをスタート……つまり、ふたりのキャリアは大きく異なる。
2016年の全日本F3を経て、牧野は2017年にF3欧州選手権に挑んだ。しかしシーズン前のテストに参加できず、シーズン途中には手首を骨折してしまい、充実したシーズンにすることはできなかった。
「彼はスタート直後から我々を驚かせた」
そうスピアは語った。
「毎週末、我々はトップ10を目指している。彼は平均して11位になっている。我々は、彼の成長に本当に満足している」
「ほとんどのサーキットは、彼はあまり走っていない。ピレリタイヤを経験するのも今年が初めてだ。彼にとっては、学ぶことが非常に多い。しかし、彼はそれを掴んでいると思う。彼はレースごとに成長している」
ロシアンタイムのチーフエンジニアであるギャビン・ジョーンズも、牧野の優勝を高く評価した。
「彼はここで最も経験が少ないルーキーだ。彼はユーロF3を1年経験しただけだし。プレシーズンテストも走っていない。さらに、手首に怪我も負った」
「彼のプライムタイヤでのラップタイムは、信じられないほどだった。彼は1分36秒台中盤で走っていた。他のドライバーたちは0.2~0.3秒速いだけで、しかもDRSを使っていた」
「彼は、ランド・ノリス(現カーリン/来季からはマクラーレンのドライバーとしてF1デビューすることが決定)と同じだけの数、レースで勝ったことになるんだ!」
当の牧野は、ホンダに対して強い印象を与えること、そして予選のパフォーマンスを改善することが重要だと考えている。
「それ(ホンダを感動させること)は、本当に重要だと思います」
牧野はモンツァでそう語った。
「ホンダの人々が、満足してくれることを願っています。しかし僕はこういう結果を続けていかなきゃいけません。そしてもっと安定させ、今シーズン中残りに期間ずっと、それを継続させていかなければいけないと思っています」
「もし予選がもっとよければ、ターン1はもっと楽になります。14位から優勝するのは、簡単ではないですからね」
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