破産申請をしていたフォースインディアだが、ローレンス・ストロールが率いる投資家集団と、チームの管財人が合意。チームは新しいオーナーを得たことで、ベルギーGPに向けてアップデート投入を目指して動いているようだ。
ウイリアムズのF1ドライバーであるランス・ストロールの父であるローレンスが率いる投資家のコンソーシアムが、新しいオーナーとしてチームの将来を担うことになった。
F1撤退の可能性を”恐怖”していたフォースインディア、新オーナー誕生に安堵
これにより、破産状態だったチームのスタッフは職を失う危機から解放され、チームに支払い能力が戻ったことで、ストップしていたアップデートパーツの投入も再開されるだろう。
現在、F1は夏休みの真っ最中であり、シーズンが再開されるのは、スパ・フランコルシャンで8月26日(日)に決勝が行われるベルギーGPから。その1週間後にはイタリアGPも開催される。
フォースインディアのCOOを務めるオットマー・サフナウアーは、motorsport.comに対し、ベルギーGPまでにアップグレードパーツの導入ができると期待しているが、イタリアGPまで待つことになるかもしれないと話した。
「それを望んでいることは事実だ。もしそうならなくても、モンツァまでには間違いなく導入される」
「保留になっているコンポーネントがいくつかある。サプライヤーが、その準備を整えられるかどうかは分からない。夏休みの間は、働けない期間があるからね」
「だから、スパの前には数日しか余裕がない。もしスパの前に準備ができなくても、モンツァまでには問題ない」
チームは、新しいオーナーからの投資を即座に受け取ることができ、チームが管財人の手から完全に離れた段階で、さらに多くの資金を得ることが可能だという。これにより、2019年用のマシン開発も再開することができる。
2016年から2年連続でコンストラクターズランキング4位になっているフォースインディアだが、今年はチームの財政的な問題もあってか、現在ランキング6位。5位のハースと7ポイント、4位のルノーからは23ポイント差をつけられている。
「資金調達が必要なのは間違いない。そうでなければ、うまくはいかない」とサフナウアーは述べた。
「我々は、今年と来年、両方のアップグレードのためにサプライヤーに支払いを再開し、必要な素材を購入しなければならない」
「我々は来年のマシンを開発している最中であり、資金がなくてはそれを進めることができず、より良い時が来ることはないんだ」
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