テチータのジャン-エリック・ベルニュは、フォーミュラE最終戦ニューヨークePrixのレース1でシーズン4のタイトルを獲得した。これについてベルニュは、これまでのキャリアの中で最も素晴らしいことを成し遂げたと語った。
ベルニュとチームメイトのアンドレ・ロッテラーは、ニューヨークePrixレース1の予選において、規定以上のパワーを使ったために予選タイムを抹消されてしまった。そのためベルニュは、18番グリッドからのスタートとなった。
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しかしベルニュは決勝レースで猛追を見せ、5位に入賞。タイトル争いのライバルであったサム・バード(ヴァージン)は9位でレースを終えたため、このレース1終了時点でベルニュのタイトルが確定した。
グリッドの後方についた時に、チャピオンを獲得できると考えていたのかとmotorsport.comが尋ねると、ベルニュは「もちろんそう思っていた」と答えた。
「物事が起こるには理由がある。(前戦の)チューリッヒで最後尾の近く(17番手)からスタートしたことが、フォーミュラEのことや自分がレースで何をすべきなのかということを理解するのに役立った」
「レース序盤は、おそらく周囲の人々は僕がタイトルを獲れないと考えていたのではないかと思う。というのも僕は、5周目を終えて隊列の後方を走っていたからね。でも実は、あの時僕は自分の前を走っていたドライバーよりも4、5%多くエネルギーを節約していたんだ。そして、隊列の中でポジションを上げるためにそれを使用した」
ベルニュは、スタートでポジションを上げることをせず、エネルギーをセーブする戦略を実行し、わざとロッテラーを先行させた。ポジションを上げていったロッテラーはバードをオーバーテイクした後、彼をブロックしてベルニュの追い上げをサポートした。
しかし順調にポジションを上げ、バードをパスしたベルニュは、この時点ではまだタイトルを獲得できるのかどうかわからなかったという。結局レース後、クールダウンラップ中にベルニュの隣にロッテラーがマシンを横付けしてタイトル獲得を祝った際に、ベルニュはタイトルを獲ったことを確信した。
「レース中は落ち着いていた」とベルニュは話した。
「なぜなら、僕は(この時点で)自分がドライバーズランキングでどこに位置していたのかわからなかったからだ」
「チェッカーフラッグを受けた後でさえわからなかった。だから僕は落ち着いたまま、自分のすべきことをしたんだ」
「隣でアンドレが手を振っているのが見えた。僕は彼がモニターで(タイトルを)確認したのだと思った。でも僕はモニターを見たくなかった。そうしたら(フォーミュラEのコメンテーターを務める)ダリオ・フランキッティが無線で、”チャンピオンになってどう感じているのか”と僕に尋ねてきた」
彼はフォーミュラEのタイトルを獲得したことについて、これまでキャリアの中で最も素晴らしいことを成し遂げたと説明した。また彼は、F1キャリアとは”完全に異なるもの”だと話した。
「F1でタイトルを獲ることは、もしかしたらこれ(フォーミュラEでのタイトル獲得)よりも素晴らしいことかもしれない」
「それを判断するのは僕ではない。だけどF1で8位に入賞したり、時々6位になったりするというのは、僕を興奮させてくれるものではなかった」
「僕がF1でどのようなポジションにいたのか、比較はできない。僕にとってここはF1とは違う世界だ」
「それに、僕はあの時と同じ男ではない。F1にいた時の僕は、1%も今日ここにはいない」
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