メルセデスは悪夢のダブルリタイアに終わったオーストリアGPでのトラブルの原因を調査しており、パワーユニット(PU)にダメージがないかを慎重に検討している。ただ、その原因はフランスGPで導入されたPUのアップグレードとは無関係だという。
ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス両名のマシンがコース上でストップし、オーストリアGPではまさかのノーポイントに終わったメルセデス。これは、ハミルトンとニコ・ロズベルグが同士討ちを演じた2016年スペインGP以来初めてのことだ。
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チームは、ハミルトンが燃料ポンプの故障に見舞われたため、パワーを失ってしまったのだと認めた。
燃料ポンプ自体は交換などを行ってもペナルティ対象ではないが、突然コース上でマシンを止めることになってしまったため、PUがダメージを受けている可能性もある。
一方のボッタスは、ハイドロ系の問題でリタイア。こちらもコース上でマシンを止めており、PUに問題がないかどうかをチェックする必要があるだろう。
今週末のイギリスGPでグリッド降格ペナルティを受けるのは、ボッタスが新しいエナジーストアかコントロールエレクトロニクスを投入した場合のみ。しかし他のコンポーネントを投入することになった場合でも、将来的にペナルティを受ける可能性が高くなると言える。
メルセデスはフランスGPで”フェイズ2.1”と呼ばれるPUアップグレードを投入しているが、今回のトラブルはアップグレードの影響で起きたものではないという。
テクニカルディレクターのジェームス・アリソンは「ふたりは全く違うトラブルに見舞われたんだ」と語った。
「バルテリのマシンは油圧系に問題が発生した。それはパワーステアリングから始まり、最終的にはギヤシフトに影響を及ぼしたため、マシンを止めた」
「そしてルイスのケースは、燃料ポンプの故障でエンジンに燃料を供給することができなくなってしまったため、こちらもマシンを止めなければならなかった」
「全く別のトラブルであり、そのどちらも新しいPUの導入に関連するものではない」
アリソンは2台のPUに問題があるとは思っていないが、ドライバーが急いでマシンを止めなければならなかった点には懸念が残ると話した。
「ペナルティを受けることになるような、パーツ交換を行うことになるか? 我々はそれを望んでいない」
「どちらのケースも、トラブルが起きたのはそのパーツだけであり、それはペナルティを引き起こすようなエリアを侵すことなく交換できるものだ」
「しかしながら、マシンにトラブルが発生してシステムがシャットダウンし緊急停止した場合、マシンが”未知のグレムリン”に苦しめられる可能性がある。私が”望んでいる”と言ったのはそれが理由だ。マシンの封印されているエリアをチェックすることはできないため、緊急停止の影響がないかどうか、ペナルティを受ける可能性がないかを完全に確信することはできない」
「だから現時点で、我々はできることをやっている。しかしマシンが止まった時に何らかの重大なダメージが発生している可能性はあるんだ」
「しかし我々はそうだとは考えていないし、(次戦)シルバーストンでは好調だと思う」
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