2018スーパーGTは、第3戦鈴鹿から約1ヶ月半のインターバルを経て、今週末の第4戦タイを皮切りに中盤戦に突入していく。GT500クラスもGT300クラスも、ますます目が離せない中盤戦になっていきそうだ。
まずはGT500クラス。序盤の3戦を振り返るとホンダNSX-GT勢の強さが目立つレースが多く、開幕戦岡山では#17 KEIHIN NSX-GT、第3戦鈴鹿では#8 ARTA NSX-GTがポール・トゥ・ウィンを飾り、ここまで2回の2位表彰台を獲得している#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/ジェンソン・バトンが32ポイントでドライバーズランキング首位につけている。
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今年のホンダ勢はインタークーラーの搭載位置を変更するなどして、重量配分の見直しや低重心化を図っている。その成果がここまでは確実に出ており、ライバルのレクサス勢、日産勢より優位な状態にいる。
しかし、この第4戦タイや8月の第5戦富士500マイルレースは、気温30度を超える真夏のコンディションでの戦いが予想される。この夏場のレースに関して、ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーによると、ひとつ“懸念材料”があるようだ。
「我々の(今年の)クルマは気温が低いところで強さを発揮するものになっています。重量配分の見直しと低重心化のためにインタークーラーの搭載位置を下げました。その分、特にシーズン中盤の夏場は苦しくなると思いますが、それも覚悟の上でこの仕様にしました。開幕戦も絶対に獲らなきゃいけなかったし、シーズン序盤で出来るだけ多くのポイントを稼ぐ必要あるんです」
ここまでの3戦をみると、ホンダ勢にとってはある程度シナリオ通りの展開でポイントを稼いでこられているが、その分#100 RAYBRIG NSX-GTをはじめホンダ勢の各チームはウエイトハンデも重い状態で夏場の2レースを迎えることになりそうだ。我慢のレースを強いられる可能性が高いが、その中でどれだけポイントを稼げるか。上位のポジションに踏みとどまることができるかによって、終盤戦への流れも大きく変わってくる。
彼らにとっては、今回のタイに加えて第5戦富士の2レースは“今季のチャンピオン争いの行方を左右するターニングポイント”になりそうだ。
これに対し、レクサスと日産は夏場のレースでホンダとの差を縮めたいところ。特に昨年は圧倒的な強さをみせたレクサス勢が、3戦を終えてまだ勝利がない状態だ。その分ウエイトハンデが軽いチームが多く、#1 KeePer TOM’S LC500を除いては燃料リストリクター制限を受けない50kg未満で今週末を迎える。さらにレクサス勢は、タイラウンドで4回開催されているうち3勝をマークしている。相性の良いコースで逆襲の狼煙を上げる今季1勝目がほしいところだ。
また、日産勢も今回のタイラウンドで勝利を狙いたいところ。ランキング2位につけている#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)以外の3チームは比較的ウエイトハンデが軽い状態。#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの本山哲は2015年に優勝経験があり、昨年も#12 カルソニック IMPUL GT-Rが予選2番手につける走りをみせるなど、日産勢もコースとの相性は悪いわけではない。彼らの上位進出の可能性は十分にある。
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