アルゼンチンGPの予選でスリックタイヤで走り続けるというギャンブルを成功させ、ポールポジションを獲得したプラマック・ドゥカティのジャック・ミラー。彼は決勝でもギャンブルを狙った。
不安定な天候によりほとんどのライダーがウエットタイヤでグリッドにつく中、ミラーはまたしてもただひとりスリックタイヤを装着し、スタートの瞬間を待った。
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しかしながら少し雨が降った後、路面が急速に乾いているのを見るや、すべてのライダーがピットに戻ってスリックタイヤに交換、ミラーただひとりがグリッドに残った。
レースディレクションは安全上の理由から、”スタートディレイ”を決定。しかしミラーはこれに抗議するような形でグリッドにとどまることになった。
この対策が各チームの代表らも含めて話し合われ、ミラー以外23人のライダーをそれぞれ6列後ろに下げ、ミラーにアドバンテージを与えてスタートさせることに決めた。またこのスタート時、グリッドについたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がエンジンストール。押しがけをしてなんとかスタートすることができたが、その後数々の”ドラマ”を演出することとなった。
「僕はスマートに乗ろうと思っていた。特に1周目にグリッド上で起きた騒ぎに惑わされないように」
そうミラーはスタートを振り返った。
「僕はただ、自分の感情を抑えようとしていた。そして、僕は成熟したと思う。そういうのは、僕の強みじゃなかったけど」
「僕らは正しいことをしたと思っている。他の人たちが間違ったことをしたとは言えないけど。でも、グリッドは奇妙な感じだった」
「その後、再び雨が降り始めた。僕は『オー、ジーザス! 悪夢になるだろう』と思っていた。そしてマルクのバイクもグリッドで止まってしまって、いろんなところで混乱が起きていた」
ミラーは2周目にマルケスに抜かれたが、そのマルケスにライドスルーのペナルティが科せられたことで、リードを取り戻した。しかしその後、カル・クラッチロー(LCR Honda)やヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)、アレックス・リンス(スズキ)に交わされ、4位でフィニッシュした。
「ちょっとほろ苦かった」
そうミラーは認めた。
「長いことレースをリードしたし、ポールポジションからスタートしたんだ。それでポディウムを獲得できなかったのは、少し辛い。でも、全体的には良い1日だった」
「先頭を走っている時、ミスを何度かしてしまった。後ろから、少しプレッシャーを感じたんだ。路面が濡れていたため、最終コーナーで少し膨らんでしまったけど、それをターン1で取り返そうとしていたんだ。そうしたら、コースオフしそうになってしまった」
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