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F1もインディカーの“シールド型”コクピット保護デバイスに注目、安全性向上のため緊密に連携

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F1もインディカーの“シールド型”コクピット保護デバイスに注目、安全性向上のため緊密に連携

 FIAで安全問題の責任者を務めるローレン・メキースは、ドライバー保護のための新たなウインドシールド機構開発に関して、インディカー・シリーズの経営陣と連絡を取り合っていると語った。 

 FIAは昨年のイギリスGPフリー走行でコクピット保護デバイス“シールド”をテストした。しかし、実際に走行したセバスチャン・ベッテルから「めまいがする」という報告を受け、この装置案は取り下げられ、2018年についてはF1全チームにコクピット保護システム“ハロ”の装着を義務付けることが決定された。

インディカー、オープンテストでウインドウスクリーン型保護デバイスを初テスト

 インディカー・シリーズも、ウインドシールド機構の開発作業を進めている。2月8日にISMレースウェイで開催されたオープンテストにおいて初めて使われ、日中、夕暮れ時、夜間の投光照明時のそれぞれのタイミングでテストされた。

 スコット・ディクソンはテスト終了後に「すべてがとても良いと思う。僕はすごく満足しているよ」と語った。

「僕たちとしては、今回のテストでまぶしさなど光に関する問題が生じるのかどうかを確認したかったんだ」

 だがディクソンは、昨年ベッテルが指摘したのと似たような視覚的なゆがみは感じたとして、以下のように述べた。

「ああしたシールドを通すと、その向こうが変化して見えてしまう。実際は拡大してはいないが、拡大したように感じてしまうんだ」

「自分の脳と目がそれに慣れていくしかない。僕も、より長い時間走るほど目が順応していったよ」

 ディクソンはまた、陽の光がきつい午後遅くの時間帯には、ウインドシールドの視認性が上がったとも付け加えた。

 メキースはインディカーで使われたウインドシールドを自分でも見ており、ドライバーの安全保護の件でインディカー側と協力し合っているという。

 今週、メキースはアメリカのRACER誌の取材に対して「我々はもちろんこの装置を見た。ドライバーの安全保護に関して、他のあらゆるモータースポーツ関係団体と緊密に連携している」と語った。

「安全性の問題を研究するうえで、インディカー、NASCAR、オーストラリアのV8スーパーカーなど、すべての主だった団体と会っている。つまり、お互いが何を行っているかについて完全に理解できているということだ」

「インディカーが、この問題の解決策を開発するために力を注いでいるのは非常に良いことだ。それが我々の作業内容を補完してくれることもあるだろうと思っている」

 メキースは、ドライバー保護装置に関してFIAが持っている情報はすでにインディカー側にも共有したとしたうえで、「我々は定期的に連絡を取り合っている」と述べた。

「この件では、我々は常に自分たちの行っている研究内容を共有しようと務めている」

「完全に双方向で進められており、一方の研究内容が相手方の役に立つこともあれば、その逆もあるだろう」

「さまざまなソリューションについて、今ではそれらの長所や短所が非常に明確になってきた」

 メキースはRACER誌に対して、あらゆる状況に対処できる唯一正解のソリューションなどない、と以下のように語った。

「まず、何に対する保護を主目的に開発するのかを決める。次に、その何かを超える事態が起きてしまった場合、そのソリューションはまったく、あるいは必要とされるほどには役立たなくなる、ということを受け入れなければならない」

「我々は、さまざまな保護レベルについて精査してきた。昨年シルバーストンで試したシールドは、保護のレベルを若干落としたものだった」

「これは、より良い妥協点を見つける作業なのだ」

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