フロント二輪による抜群の接地感で、「ラフに乗っても超安心」と評判のトリシティ125/ABSが、エンジンを一新。高出力&低燃費化されて、2018年1月20日に発売する。
MOTO GUZZI待望のアドベンチャー「V85」が本格スペックで登場
・BLUE COREエンジンの採用
・新設計フレームと新サスペンションの採用
・15mmダウンの新型シートの採用
・LEDヘッドライトの採用
・その他ユーティリティ面の改善
今回のモデルチェンジの目玉はやはりBLUE COREエンジンだろう。「BLUE CORE」とは、ヤマハが2014年から掲げているエンジン設計思想のことで、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減を突き詰めた最新鋭のエンジンである。
トリシティ125に搭載されるBLUE COREは、水冷4ストローク4バルブの124ccエンジンで、VVAと呼ばれる技術が採用されている。
VVAとは吸気バルブの作動を、低~中速域と高速域で切り替わる「可変バルブ機構」のことで、優れたトルク特性と加速の伸び、燃費性能をの向上にも効果を発揮する。
また、このエンジンには、シリンダー/ピストンの中心とクランクの中心を僅かにずらすことで、爆発時の力をロスなく鉛直方向に伝える「オフセットシリンダー」や、ロッカーアームとカムが接触する部分にベアリングを入れ、吸排気バルブ開閉時の摩擦抵抗を抑える「ローラーロッカーアーム」などによって、修道ロスを大きく低減している。
新旧の諸元表を見比べると11PSだった最高出力は12PSに。35.8km/Lだった燃費(60km/h定地)も46.2km/Lと、10km以上も向上ししていることからも、このBLUE COREエンジンの実力のほどは容易に想像できる。
高速域でも十分な強度と剛性を保つ新設計フレームは、従来よりもコンパクトなBLUE COREエンジンとの最適化を図ることで、フットスペースを拡大。リヤショックは新たにツインチューブ式を採用し、リヤタイヤも130mmとワイドなタイプを履くことでグリップ力をより高めている。
今回からヘッドライトバルブに、省電力・高照度のLEDを採用。ロービーム、3灯、ハイビーム2灯の計5灯構成は、高級感の溢れるフロントマスクを演出する。
フロントの小物入れにはスマートフォンやポータブル機器の充電に便利な12V・DC電源を新設。シート下トランクにはLED照明や2個のヘルメットホルダーも新たに設けている。また、グラブバーとタンデムフットレストの形状も変更し、リヤ周りの一体感を印象付けるデザインとしている。
●諸元一覧 〈 〉内はABS仕様車
・認定型式/原動機打刻型式:2BJ-SEC1J/E3V7E
・全長/全幅/全高:1,980mm/750mm/1,210mm
・シート高:765mm
・軸間距離:1,350mm
・最低地上高:165mm
・車両重量:159〈164〉kg
・燃料消費率:国土交通省届出値定地燃費値 46.2km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 43.6km/L(クラス1) 1名乗車時
・原動機種類:水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ
・気筒数配列:単気筒
・総排気量:124cm3
・内径×行程:52.0mm×58.7mm
・圧縮比:11.2:1
・最高出力:9.0kW(12PS)/7,500r/min
・最大トルク:12N・m(1.2kgf・m)/7,250r/min
・始動方式:セルフ式
・潤滑方式:ウェットサンプ
・エンジンオイル容量:1.00L
・燃料タンク容量:7.2L(無鉛レギュラーガソリン指定)
・吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション
・点火方式:TCI(トランジスタ式)
・バッテリー容量/型式:12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7V
・1次減速比/2次減速比:1.000/10.208
・クラッチ形式:乾式, 遠心, シュー
・変速装置/変速方式:Vベルト式無段変速/オートマチック
・変速比 2.346~0.737:無段変速
・フレーム形式:アンダーボーン
・キャスター/トレール:20°00′/67mm
・タイヤサイズ(前/後):90/80-14M/C 43P(チューブレス)/130/70-13M/C 57P(チューブレス)
・制動装置形式(前/後):油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
・懸架方式(前/後):テレスコピック/ユニットスイング
・ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ:LED/LED
・乗車定員:2名
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