8月4日、三重県・鈴鹿サーキットで2023 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会の公式予選1回目が行われ、ブルーライダーは長島哲太(Team HRC with 日本郵便)、イエローライダーはマービン・フリッツ(YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM)、レッドライダーはカレル・ハニカ(YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM)がトップタイムをマークした。
真夏の祭典こと、鈴鹿8耐がいよいよ幕を開けた。週末には台風の影響も心配されるなか、雲がやや多く広がる空のもとで金曜日の走行がスタートした。朝8時30分からは、鈴鹿サーキット主催のテストとなる1時間半のセッション6が行われた。事前のテストから好調さを見せているYART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAMが、開始早々から唯一の2分06秒台を叩き出し、2分06秒424で総合トップで終えている。
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続いて2時間に渡って行われた金曜フリー走行では、雲間から日差しが差し込み、気温と路面温度ともに上昇。序盤から長島哲太(Team HRC with 日本郵便)がトップに立ち、最後まで上回るチームは現れず、2分06秒458の総合トップとなった。
予選1回目は14時50分より行われ、各チームのブルーライダーからアタックを開始した。早々に伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、ランディ・ド・プニエ(Team Kawasaki Webike Trickstar)が転倒を喫するなか、水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)が真っ先にタイムを出し、2分07秒048でトップに立つ。
しかし6分ほどで、加藤高史(Honda Soyukai Tochigi Racing & Koyokai DREAM Racing Team)が130Rで転倒を喫したことにより、赤旗が掲示され一時中断となった。15時08分にセッション再開となり、先陣を切ってピットアウトして行ったのは長島哲太だったが、1度目のアタックでは水野涼のタイムには届かず。
その間に、ニッコロ・カネパ(YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM)が2分06秒513でトップを塗り替えるが、間髪入れずに長島哲太が最速の2分05秒722を叩き出して首位に立った。唯一の2分05秒台となった長島哲太だが、モニターには首を傾げる姿も映し出されていた。
3番手にはグレッグ・ブラック(Yoshimura SERT Motul)がつけ、4番手に水野涼、5番手にマイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)となった。また、NSTクラスは総合15番手につけた南本宗一郎(AKENO SPEED)がトップとなった。
続いて、約7分遅れでイエローライダーのアタックが始まり、津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が、まずトップタイムをマークする。しかし、開始から6分ほどで、ジョシュ・ウォータース(S-PULSE DREAM RACING-ITEC)がアラン・テシェ(F.C.C. TSR Honda France)に接触してヘアピンで転倒を喫し、赤旗中断となった。
再開後には津田拓也が自身のタイムを塗り替えるが、それを上回ったのは2分07秒084をマークしたマービン・フリッツ(YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM)だ。さらに、多くのライダーがアタックを試みていたが、櫻山茂昇(Shinshu activation project Team NAGANO)がS字で転倒し、またも赤旗中断となった。
残り6分ほどで再開すると、赤旗によってタイムの更新が叶わず7番手にとどまっていた高橋巧(Team HRC with 日本郵便)は2番手に浮上するも、マービン・フリッツのタイムに0.074秒届かず。3番手には、2分07秒175まで縮めた津田拓也が並んだ。
最後はレッドライダーのアタックは開始早々に、コース上に砂利が撒き散った影響で清掃のため赤旗中断となった。再開後、チャビ・ビエルゲ(Team HRC with 日本郵便)がトップタイムをマークするが、カレル・ハニカ(YART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAM)が0.112秒を上回る2分06秒009を叩き出した。
さらに3番手には、急きょジョシュ・フックの代役を務めることになったタラン・マッケンジー(F.C.C. TSR Honda France)が3番手に並ぶ活躍を見せる。さらに、終盤には榎戸育寛(TOHO Racing)が3番手に食い込んだが、その直後に転倒を喫している。
そして、残り1分を切ったところで綿貫舞空(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)が130Rで転倒。再び赤旗が掲示され、そのままセッション終了となった。
金曜日の最速タイムを叩き出したのは、Team HRC with 日本郵便だった。長島哲太がいきなり2分05秒台を叩き出し、他を寄せ付けない走りを見せた。2番手にはEWC第2戦スパ24時間で優勝を飾ったYART YAMAHA OFFICIAL EWC TEAMのカレル・ハニカ。3番手にはチャビ・ビエルゲがつけた。NSTクラスは、AKENO SPEEDが抜群の速さを見せつけてトップとなった。
予選2回目は明日の午前に行われ、そのタイムとの合算で11番手から50番手の順位が確定。上位10チームは午後のトップ10トライアルで出走位置が決定する。
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