2018年シーズンは折り返し点を過ぎ、サマーブレイクも終わりに近づいている。後半戦突入を前に、前半戦で撮影した普段あまり見たことのない写真をもとに、各チームのマシンアップデートや、基本的な技術レギュレーションのおさらいをしてみよう。
■メルセデスのバージボードとディフューザーの詳細
滅多に見ることのできない、F1マシンの前後写真である。フロントウイングを外されたメルセデスW09からは、バージボードがいかに複雑な形状をしているかがわかる。その役割は、ひとつは前輪によって起こされた乱流がフロア下に流れるのを防ぐことであり、もうひとつはY250と呼ばれる細かい渦を作り出し、車体表面からの気流の剥離を防ぐことだ。これらのデバイスが増えるにつれ、空力エンジニアたちは前方からの空気の流れを、より巧妙に処理できるようになった。
F1イギリスGP技術解説:メルセデスに対抗すべくフェラーリが投入した新型フロア
マシン後方の写真からは、複雑なディフューザーの形状が見て取れる。同チームの空力専門家ウィリアム・トートによれば、フロアとディフューザーだけでダウンフォース総量の約60%を稼ぐという。そしてフロントウイングが23%、リヤウイングは17%に過ぎない。
■強化されたホイール脱落防止ケーブル
ホイールティザーと呼ばれる、モノコックとホイールを繋ぐ脱落防止ケーブルが、今季から2本から3本に強化された(黄色矢印)。さらに違うサスアームを、通さなければならなくなった。ケーブルはザイロンという世界一の強度と難燃性を持つ、繊維素材で作られている。
■2019年仕様の単純化されたフロントウイング
ハンガリーGP後の合同テストで、フォース・インディアが試した2019年用フロントウイングのプロトタイプである。現行仕様より単純化され、5枚以上のエレメントは禁止。幅も車幅と同じ2mに広がった。
さらに両端は平らになり、ボーテックス(渦流)を造り出すアーチも外された。これによって先行車に近づいても乱流の影響を受けにくくなり、オーバーテイクが増えるとFIAは期待している。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
子育て世帯に最適なクルマとは? 「ミニバン買おう」「やっぱり軽自動車」より遥かに大事なことがあるんです
国民ブチギレ!? なぜ「13年」で”自動車税”高くなるのか 軽自動車は20%加算も!? 「やってらんない税」「税金安くしろよ」の声上がる 理不尽な重課措置の仕組みとは
2択アンケート「中国車のイメージは、最先端のEV? 時代遅れのコピー車?」【クルマら部 車論調査】
車名がそのままブームの名前ってスゴくないか!? バブルを地でいく「初代シーマ伝説」が衝撃だった
BEVが世界的に失速したわけじゃなくハイブリッドがより絶好調なだけ! これを機に地球環境とクルマについて世界規模で考えるべき!!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?