2024年1月の車名別新車販売(登録車と軽自動車の合計)は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が6カ月連続の首位で、トヨタ自動車の「カローラ」が1年8カ月ぶりの総合2位に入った。認証不正で出荷を見合わせたダイハツ車は大幅減となり、ランキング常連の「タント」がトップ10圏外となった。
日本自動車販売協会連合会(金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(赤間俊一会長)が6日、車名別販売台数をそれぞれ発表した。1位のエヌボックスは1万7446台(前年同月比11.9%減)を販売した。
カローラと3位のトヨタ「ヤリス」も、ともに前年を1割超下回ったが、カローラはステーションワゴン型(カローラツーリング)が堅調に伸びて下げ幅を抑え込んだ。ただ、トヨタディーラーでは受注を見合わせる車種が増えており、1月の車名別でも前年割れのモデルが少なくない。受注停止の範囲がさらに広がれば、ランキングにも影響を及ぼしそうだ。
タントは23年8月から12月まで総合3位を堅持していたが、出荷停止や受注キャンセルの影響で販売が前年同月に比べ約6割減った。軽乗用車の「ミラ」も前年実績を約5割下回った。
登録車のランキングではカローラが1年1カ月ぶりの首位に立った。トヨタ以外ではホンダ「ヴェゼル」が前年同月比で約2.5倍を販売して6位に入った。日産「セレナ」も同83.1%増と伸びた。
軽のランキングでは新型車効果で前年実績を上回ったスズキ「スペーシア」が2位となり、3位もスズキ「ハスラー」だった。日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」は2314台(同45.1%減)にとどまった。
ダイハツ車の出荷停止による販売台数の落ち込みは2月も拡大する見通し。能登半島地震や大雪なども車両生産にも影響を及ぼしている。完成車生産を止めたり、生産調整に入るメーカーも出ており、販売への影響が懸念される。
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