ハースは今季、レース中にタイヤを作動温度領域に保つことに苦労している。そのため予選ではしばしば速さを発揮しながらも、コンストラクターズランキング9番手に沈んでいる。
タイヤをうまく扱うことができないという問題は、シーズン序盤から浮き彫りとなっていたものだが、チームは未だそれを克服できていない。ギュンター・シュタイナー代表は、それを受け入れ難いことだと語った。
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「現時点で、我々はそれに苦しんでいる」とシュタイナーは語った。
「我々はできるだけ早く解決策を見つけ出せるよう取り組んでいる。ただ、今年中にその解決策が見つかるかどうかは分からない」
「ただこんなレースをしていると、本当に参ってしまうよ。私が本来レースをするのがどれだけ好きかは、みなさんご存知の通りだ」
そんなシュタイナーが特にフラストレーションを溜めているのは、予選やレース序盤での速さが、あるタイミングで突然失われてしまうということだ。彼はさらにこう続けた。
「新しいタイヤを履いてマシンがコースに出て行くと、そのタイヤの温度が2周ほどしたら下がり、ダメになってしまうことがある」
「我々は、そういったことが起こってレースを台無しにしてしまうという危機に常にさらされている。タイムの落ち込みはコンマ1、2秒ではなく、1秒だったりするんだ」
「だから我々は、(最終的に)どのポジションにいるか分からず、ハラハラさせられているんだ。路面温度がそれらを左右するから、それ次第で(ポジションが)あの辺だったり、その辺だったり、もしくは後ろの方だったり……と変わってくるんだ」
ハースは第10戦イギリスGPからの3レースで、2台の内1台(ロマン・グロージャン車)に開幕戦オーストラリアGP仕様のエアロパッケージを搭載し、比較テストを行った。シュタイナー曰く、それによって不振の原因がタイヤだけではないことが分かったという。
「ここ2、3レースで、我々がどういった立ち位置にいるかがよく分かった」
「メルボルン仕様(のエアロパッケージ)を使うことで、我々がどの位置にいるかについての現実を知ることができた。もちろん、そのために取り組んだんだ」
「メルボルン仕様は、現在のものと同等(のパフォーマンス)だった。つまりそれは、我々が全く進歩していなかったことを意味する」
「新しいレギュレーションが導入された年は、進歩を遂げる必要があるが、我々はそれができていなかった。テストとメルボルンではマシンの調子が良かったのに、そこから頭打ちとなったのはそれが理由だったんだ」
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