新型コロナウイルスに感染し、F1イギリスGPを欠場することになったセルジオ・ペレス。その代役としてレーシングポイントのマシンを操ることになったのは、昨年までルノーのマシンをドライブしていたニコ・ヒュルケンベルグだった。
ヒュルケンベルグは、GT3マシンをテストするためにニュルブルクリンク入りした際にレーシングポイントからの連絡を受け、急遽シルバーストン入り。サーキットに入ることができたのは、フリー走行1回目開始15分前という、まさにギリギリのタイミングだった。
■すべてを引き出せなかった……代役ヒュルケンベルグ認めるも「楽しんでいる」
そんな突然の起用だったにも関わらず、ヒュルケンベルグは安定してトップ10圏内のタイムを記録。予選では13番手となったものの、Q3進出まではあと0.065秒という僅差だった。
今のF1マシンのコントロールは非常に複雑。ステアリングホイールに取り付けられているスイッチとダイヤルの多さを見ても、容易にそれが想像できるだろう。そのマシンをすぐに高いレベルで操ることができるヒュルケンベルグの対応力は、驚異的とも言える。
「とても印象的だ。チームが変わった時、誰もがなかなかできないことだ。筋肉は、これまでにドライブしてきたモノを記憶している。だから彼は、ルノーをドライブするのに慣れていたはずだ」
そう語るのは、レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンだ。
「ドライビングスタイルや、その他の全てがルノーに適しているのに、チームが変わるとそのマシンに順応するのには、普通ならばかなり長い時間がかかると思う」
「F2からF1に行くのとはまた違う。F1マシンをドライブするのは、全てが新鮮だし、新たな引き出しを持っていなければならない」
「チームが変わるのは似ているけれど、マシンはそれ自身が小さな特徴と癖を持っている。それを理解しなければいけないから、難しいと言わざるを得ないだろう。F2からF1に行く方が、F1チームを移籍するよりも簡単だと言ってしまえば、それは嘘になるかもしれない。でも、別のチームのマシンに慣れるのは、みなさんが想像するよりも時間がかかるモノなんだ」
マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、久々にF1マシンに乗るヒュルケンベルグは、肉体的に苦しんでいるはずだと想像する。
「正直に言って、僕はニコのような立場に立ったことがないので、それがどういうモノなのか分からない。そして、予選後に彼が何を言ったのかは分からないけれど、シルバーストンの予選でこういうマシンをドライブするために身体の準備を整えるのは、とても印象的だと言えるだろう」
そうサインツJr.は語った。
「首、そして全身が、僕らが直面するGフォースに対する準備ができている必要がある。マシンは信じられないほど速く、マシンの方向転換もとても速い。1年近く休んだ後、かなり速いレーシングポイントのマシンに飛び乗るのは、彼にとって大きなチャレンジのはずだ」
「彼がどんなことに苦しんでいるのか、本当のところは分からない。おそらく首は痛いだろうし、体幹も痛いはずだ。F1マシンに乗った時には、おそらくお尻も痛いだろう。それが、どんどん厳しくなっていくはずだ」
「ルノーのマシンに乗るのなら、もっと楽だったと思う。でもまったく新しいステアリングホイールに慣れなければならず、全く新しいマシンにも馴染まなければいけない。バランス、そしてマシンが新しいタイヤや風、そして路面状況にどう反応するか、それを理解しなければいけない。それは技術的観点からも、ドライバーの観点からも、おそらく最大の課題だろう」
サインツJr.のチームメイトであるランド・ノリスも、ルノーからレーシングポイントに乗り換えるのは、マシンの理解の面でも、肉体的にも簡単ではないはずだと語る。
「おそらく難しいのは、ステアリングホイール、そしてメルセデスのツールに慣れることだろう」
そうノリスは語った。
「これらは明らかにルノーとは異なるはずだ。全てのダイヤルやボタンなどが持つ意味をすぐに理解するのはとても難しい。だからメンタルの部分が、彼にとっての最大のチャレンジだっただろう」
「だから彼は、シミュレータでの作業に時間を費やしたんだろう。彼はそれらを、なんとか理解しようとしている」
「肉体的な観点から言えば、高速コーナーがそれほど速くないチームであるルノーから乗り換えることになる。昨年の彼は、レースを戦った時に首が厳しかったことはおそらくなかっただろう。そんな中で戻ってきた彼が十分なトレーニングができていたとは思えない」
「予選結果は彼にとっては気の毒だったかもしれないけど、十分に速いマシンに乗っている。Q3に進出するにも十分だったはずだ。彼の健闘を祈りたい。彼が戻ってきたのは、素晴らしいことだ」
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