ハースのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは、予選終了後の車検で、リヤウイングがレギュレーションに合致しなかったとして、決勝レースを最後列からスタートすることになった。
予選終了後、FIAの車検チームはハースの2台のマシンのDRSが開いた際、リヤウイングのフラップとメインプレーンのギャップが最大許容クリアランスである85mmを超えていることを発見した。
■角田裕毅、予想よりも厳しい予選……それでもモナコで8番グリッド確保「ミスが許されないからプレッシャーを感じたけど、それを楽しんだ」
この問題はスチュワードに委ねられ、2台とも失格という、通常通りのペナルティが科された。
可能な限り多くのダウンフォースが要求されるモナコのコース特性に合わせ、他のライバルたちと同様、ハースもモナコに新仕様のリヤウイングを持ち込んでいた。
ハースは、この新しいウイングをルールに適合させるためにセッティングを変更する必要があり、そこでミスを犯したと説明し、責任を認めたという。
スチュワードは、「チームは、これはウイングフラップのギャップを設定する際の不注意によるものだと説明した」と、2台に対する裁定について、ほぼ同じ内容の声明を出した。
「使用されたウイングはモナコで初めて使用された新設計のもので、旧設計のウイングはレギュレーションに準拠していた。このウイングのギャップの最大値はウイング中央で測定された」
「新しいデザインのウイングは、ギャップの最大値はウイングの端で測定されたが、チームは新しい設計に従ってギャップを設定するようメカニックを訓練していなかったため、不適合となった」
「チームは、不適合によって得られる性能上の利点はないと示唆した。国際競技規則第1.3.3条は、それ(性能上の利点)は無関係であることを明確にしている。チームは率直に誤りを認めた」
かつてメルセデスのルイス・ハミルトンは、2021年ブラジルGPのスプリント予選で同様の問題により、スプリントでのポールを失い、最後尾に降格となった。
今回の予選で、マグヌッセンは15番手、ヒュルケンベルグは12番手と共にQ2での敗退となっていた。
ヒュルケンベルグはQ2で、エステバン・オコン(アルピーヌ)を妨害したとしてスチュワードに報告されていた。
ヒュルケンベルグは無線が上手く機能しておらず、オコンの接近に気づいていなかったと説明した。
スチュワードは、複数のチームから無線の問題に関する複数の報告を受けていたこと、オコンがあまり妨害にはなっていなかったと指摘したことから、お咎めなしとなった。
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