サイズ、装備は307ccの「スヴァルトピレン401」とほぼ同様
スクランブラーやダートトラッカーなど、オフロードのテイストをデザインに取り込んだハスクバーナ・モーターサイクルズのスヴァルトピレンシリーズ。そこに、2020年モデルから250ccモデルが追加された。
「701」(690cc単気筒)、「401」(370cc単気筒)といったこれまでのスヴァルトピレンシリーズ同様、スヴァルトピレン250もKTMのネイキッド・デュークシリーズがベース。
しかし、スタイリングはハスクバーナ・モーターサイクルズのルーツ・北欧のセンスを感じさせるクラシカルかつ独創的なものだ。そのオリジナリティはベテランライダーだけでなく、若者層にも刺さるのではないだろうか。
【画像ギャラリー13点】スヴァルトピレン250の足着き、ライディングポジションをチェックする
KTMデューク譲りの250cc単気筒は、高回転までキレイに回り切る
エンジンは250デュークと同じ水冷単気筒DOHCで、最高出力31馬力。意外なほど低中速トルクもあって、クラッチをミートするとトコトコと走り出す。
パワーバンドに入るのは5500~6000rpmくらいからだが、その手前でもタラタラと粘りながら穏やかに走るので、街中等でも扱いやすいはずだ。単気筒らしい鼓動感も小気味いい。
そしていざパワーバンドに入れば、やや硬質な鼓動とともにグイグイと車体を加速させていく。本領発揮は8000rpmを過ぎたあたりからで、エンジンはかなり力強く回り、パワフルさを増していく。そこからはレブリミッターの効く1万rpmくらいまで一気に吹け上がる。
さすがスポーティな走りで定評ある250デュークと同じエンジンと言うべきか、ストレスを感じさせない。ガイン、ガインとうなりを上げて元気に走り回れるあたりは、往年の“ボーイズレーサ”のイメージだ。
そのパワーフィーリングは単気筒250ではトップレベルであり、たとえば国産モデルならCB250Rがいいライバルになるではないだろうか。
さすがに1万rpm前後の領域になると振動も出るには出るが、バランサーのおかげで大して気にならないレベルで、この点も魅力のひとつかもしれない。
それだけでなく、使い勝手も悪くない。トップギヤ5500rpmでおおよそ80km/hの巡行ができ、そのあたりでの振動は心地よいマイルドなフィーリングなので、ツーリングでは楽しく使えるはずだ。
実はバックトルクリミッターも装備されているのだが、介入度がうまく調整されているのか、街中などのライディングではほとんどその作動を意識させない。それでいて、高回転でラフにシフトダウンしたときには、確実にリヤのホッピングを抑えてくれる。何しろ250cc単気筒ということもあって、手ごろなパワー感は“つい開け開け”の走りにもなりがちなので、うれしい装備だ。
倒立フォークにABS標準装備で、価格を考えるとお得感あるパッケージ
車体は高強度クロモリパイプでトラス状に構成されたトレリスフレームで、足まわりはWP製の倒立フォークとダイレクトマウントのモノショックを組み合わせる。また、前後ディスクブレーキにはボッシュ製ABSシステムを標準装備するなど、59万9000円という価格を考えれば装備は十分以上と言える。
ハンドリングは軽快で、総じて乗りやすい。少し重心が高い感じで、頭から寝ていく感じがするのは、車体が軽く、ライダーのいる位置が高いからか。
フレームがしっかりしていて、前後サスペンションが柔らかめな味付けなので、バンクさせなくとも曲がっていく。しかもフロントタイヤの安定感が高いので、かなりのスピードでも安心してコーナーに入っていけるのだ。このあたりは、大きめに設定されているトレールも関わっているだろう。
前後ともに142mmのストローク量がある足まわりは、よく動いているようで、凹凸の通過性や乗り心地は悪くない。しかし、高荷重(つまりサスペンションが沈み込んだ状態)でのコーナーリングでは路面のギャップなどでやや跳ねる傾向にあり、特に縦方向のうねりやギャップでは、気を遣う場合もあるかもしれない。
結論としては、スヴァルトピレン250はビギナーにもベテランにも勧められる、250のスポーツバイクである。エンジンは扱いやすく元気が良い。車体は軽快なハンドリングと乗り心地の良さがあり、それでいてキビキビ走らせてもしっかり応えてくれる。
加えて、スタイリングは250ccクラスのなかではかなり個性的。販売店のあるエリアはある程度限定されてしまうが、試乗できるチャンスがあるなら、一度試してみてほしいモデルだ。
ハスクバーナ・モーターサイクルズ スヴァルトピレン250 足着き&ライディングポジション
ハスクバーナ・モーターサイクルズ スヴァルトピレン250主要諸元
【エンジン・性能】種類:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク72.0mm×61.1mm 圧縮比:── 総排気量249cc 最高出力23kW<31ps>/9000rpm 最大トルク23Nm<2.4kgm>/7250rpm 変速機:6段リターン
【寸法・重量】全長:── 全幅:── 全高:── ホイールベース:── シート高835(各mm) 車両重量:153kg(燃料含まず) タイヤサイズ:F110/70R17 R150/60R17 燃料タンク容量:9.5L
【価格】59万9000円
試乗レポート●関谷守正 写真●山内潤也 編集●上野茂岐
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みんなのコメント
で、田舎だと対応できる店も無さそう。
デザインも近代的で美しく、流石、芸術国、オーストラリアのバイクだなぁと感じた
積載だけが唯一の問題