ホンダ・レーシング(HRC)が2023年のF1シーズン開幕に向けオンラインで会見を行なった。その中で、HRCの四輪レース開発部の浅木泰昭部長が4月末に同社を離れることが明らかとなった。
浅木氏は3月末日限りで現在の役職を離れた後、4月末に定年退職する予定だという。後任には、武石伊久雄氏が就くことが発表されている。
■ホンダ/HRC、複数のF1チームから2026年以降のパワーユニット供給について打診があったと明かす
1981年に本田技研工業株式会社に入社した浅木氏は、入社直後の1982年にF1開発部署に配属された。当時はホンダの第2期F1活動が始まるまさにその瞬間。ホンダはその後F1における黄金期を迎えた。
F1部門を離れた後、量産車のエンジン開発に移った浅木氏。当時のホンダは他社による買収も心配されるほど厳しい時期だったが、爆発的にヒットした初代オデッセイのエンジン開発を担当するなど、まさに会社を支えたエンジニアだった。
そんな浅木氏がF1に戻ったのは2018年。60歳を前に退職を考えていた頃に「F1を見てくれないか」と話があったという。ホンダは2015年にパワーユニット(PU)サプライヤーとしてF1に復帰したものの思うようなパフォーマンスを発揮できず、当初のパートナーだったマクラーレンと袂を分かち、新たにトロロッソ(現アルファタウリ)をパートナーに迎えたタイミングだった。
あまり乗り気ではなかったと語る浅木氏だが、1勝もできずに撤退したのではホンダのDNAが途切れてしまうと考え、HRD Sakuraセンター長兼F1プロジェクトのラージプロジェクトリーダー(LPL)を務めた。
トップチームと戦えるような状況ではなかったところからスタートした中で、「ホンダのエンジニアがもがき苦しんで見つけたことが自慢」と語る高速燃焼プロセスや、F1以外の部署にも協力を求めてカーボンニュートラル化できる高性能燃料の導入、F1撤退を知ってから急ピッチで開発を進めた新骨格エンジン、中核技術であるバッテリーの内製化など、ホンダPUは多くの進歩を遂げてきた。
2022年の日本GPでは、レッドブルがワンツーフィニッシュを果たし、表彰台にも登壇した浅木氏。「ホンダを支えてきてくれた人たちの代表として、ポディウムに立つことができて、感慨深い1年だった」と振り返った。
ホンダの若いエンジニアに向けてのコメントを求められると、浅木氏は「世界一になったんだという自信を背景に新しい世界を切り開いていって欲しいですね」と語った。
「本当に苦しいことを乗り越えた勇者でないとできないことがたくさんあるはずです。そこが他社と違うというところを結果で示してもらえたら、本当に本望だったなと思います。後輩たちにはすごく期待しております」
第4期F1活動での成功だけでなく、ホンダを長年支えてきたひとりの技術屋であり”勇者”が、その戦いから退くこととなった。
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みんなのコメント
フリーランスの老害じゃ厳しい
まだやれるウチに勇退ですよ