FIA F3を1年で“卒業”し、2020年は名門カーリンからFIA F2に参戦する角田裕毅。レッドブル、そしてホンダの育成ドライバーとして、多くの人々の期待を背負う角田に話を聞くと、彼の常人離れしたメンタリティの一端が見えた。
2018年のFIA F4日本選手権でチャンピオンを獲得した角田は、2019年に渡欧。イェンツァーからFIA F3に参戦した。決して強豪とは言えないチームながら、角田は中盤戦以降尻上がりに調子を上げていき、第6戦スパのレース2で初表彰台を獲得すると、第7戦モンツァのレース2では初優勝を飾った。
■F2での1年目からトップ4を希望……レッドブル、角田裕毅にかける期待
続く第8戦ソチがFIA F3のシーズン最終戦となったが、そのレース2終了後に、角田はレッドブル育成のトップであるヘルムート・マルコ、そしてホンダのF1マネージングディレクターである山本雅史に、FIA F2参戦を伝えられたという。
「ソチのレース2の後、マルコさんと山本マネージングディレクターにF2への参戦を伝えられました」
「僕はF3をもう1年戦ってチャンピオンを狙うことになると思っていたので、素直にビックリしました。でも楽しみですし、大きなチャレンジになると思います」
マルコは以前、motorsport.comのインタビューの中で、角田が参戦1年目からランキング4位以内に入ることを期待していると語っていた。“ランキング4位”は、角田がF1参戦に必要なスーパーライセンスを2020年末に獲得するための最低条件ではあるが、その要求のレベルは決して低くないと言える。
角田自身も、マルコ本人からその旨を伝えられていることを明かしたが、それに対して驚くことはなかったようだ。
「(マルコから)『我々は君がランキング4位以上になることを望んでいる』と言われました。決して簡単なチャレンジではありませんが、F1に昇格するドライバーの多くは参戦1年目でF2のトップ3になっているので、当然かなとも思います」
「F1の一歩手前まで来ましたが、F2は最後に立ちはだかる大きな壁でもあります。それを乗り越えないとF1でも通用しないと思います」
「確かにレッドブルは厳しい面もありますけど、結果を出せばいい話なので。結果を残せば(F1に)乗るチャンスがある訳ですし、そこには4つもシートがあります」
■F2開幕ダッシュの鍵握るプレシーズンテスト
角田は昨年12月に、アブダビで行なわれたFIA F2のポストシーズンテストにカーリンから参加。FIA F2マシンを初ドライブした。強烈なブレーキングGやターボラグなど、FIA F3マシンにはなかったフィーリングに少し驚きながらも、3日目には全体7番手タイムをマークした。
3月1日(日)からは、バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA F2プレシーズンテストがスタートする。角田はこのテストが2020年シーズンに向けて極めて重要なものになると認識している。
「バーレーンでの3日間のテストでいかにチームに良いデータを提供できるか、いかに良いフィードバックができるかが、本当に重要だと思います。特に開幕戦でインパクトを残すことが大事だと思っているので、なおさらです」
「今年のF2はタイヤも(18インチタイヤに)変わります。まだ(18インチを履いたF2マシンに)乗ったことがないので何とも言えませんが、F1マシンでのテストではフィーリングはあまり変わらなかった、という話を聞きました」
「僕は昨年、タイヤのウォームアップに苦戦しました。バーレーンのテストで(新タイヤの)ウォームアップの仕方を一番早くつかんだドライバーが、開幕戦の予選で前に出てくると思うので、出来るだけ多くのデータを集めたいと思います」
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