EICMA2017(ミラノショー)に出品されたホンダCB125R/300R/1000R。CB1000Rはフルモデルチェンジとなり、CBR125とCB300Rから排気量ダウンした250ccモデルが、日本でも発売されそうな動きなのだ。(REPORT:近田 茂)
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11月7日の事。ホンダはEICMA2017(ミラノショー)への出展概要を公表した。東京モーターショーでは披露されなかったホットな世界初公開3モデルに注目が集まったことは言うまでもないだろう。中でも見るからに逞しい「塊感」が際立つ新デザインを採用し、エモーショナルスポーツロードスター(EMOTIONAL SPORTS ROADSTER)として開発されたCB1000Rは早くもホンダファンの熱い視線を釘付けにしている。
また同カテゴリーながら、ビギナーを始め幅広いユーザー層に訴求するCB300RとCB125Rも興味深い。情報が少ない中、11月11~12日に鈴鹿サーキットでCBオーナーズミーティングが開催され、それを機にEICMA出展モデルの報道撮影会が開催された。
国内向けのプレ披露とあって、CB300RはCB250Rになっていた。つまりこの3機種はEICMA出展車両の国内仕様試作車ということ。各社のスペックや発売に関する詳細データは未公表ながら、近いうちの国内デビューが期待できそうだ。
CB1000Rで注目すべきは、東京モーターショーで出展されたNeo Sports Cafe Conceptを基に製品化した一台と言うこと。
いわゆるネイキッドスポーツに違いはないが、マスの集中化や車体の軽量化が徹底されていて、かなりスポーツ性を高めた仕上がりが期待できる。スロットル・バイ・ワイヤーシステムを採用し、走行モードも4つのパターンがチョイスできる。つまり降雨や街中を穏やかに、郊外を快適に、サーキットではエキサイティングに等といった、出力特性の違いを任意に楽しめるわけだ。ヘッドライトとテールライトはLED。エンジン下と後方右サイドにまとめたダブルチャンバー方式のマフラーデザインも迫力がある。リヤの左出し片持ちモノ(プロ?)アーム&モノショックやTOKICO製のラジアルマウントされた対向4ピストンディスクブレーキ等も迫力があり、かなりホットなハイパフォーマンスを秘めているもよう。欧州仕様では107kWの最高出力と104Nmの最大トルクを発揮。車重は212kgだ。 ※数値は欧州仕様車のもの
一方、CB-Rシリーズの入門クラスとして位置づけられるのが250と125の2台である。基本的に共通の仕上がりだ。フレームはハイテン鋼のパイプと鋼板を組み合わせた構造で新開発。剛性分布を追求し高い運動特性と軽量化を両立していると言う。
搭載エンジンは水冷DOHC4バルブ単気筒。300の排気量は286ccだったが、当然国内仕様は249ccと124ccにスケールダウン。フロントフォークはSHOWA製の倒立式。ブレーキは前後シングルディスクだが、フロントにはNISSIN製の対向4ピストンキャリパーがラジアルマウントされており、かなり高いパフォーマンスとスポーツ性も期待できそうだ。
125という排気量でバイクの楽しさを知る。そこにはCBブランドを通してライダーを誘い育てると言う、健全で順当なステップとビジョンが描かれているのかもしれない。
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