中上貴晶、好スタート決めるも転倒リタイア「全体的に難しい週末だった」／第3戦アメリカズGP 決勝

　4月14日、2024年MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGPクラスの決勝がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）は転倒リタイアで終えている。

　初日から苦戦を強いられていた中上は、スプリントでは1周目にアレックス・マルケス（グレシーニ・レーシングMotoGP）と接触して転倒。そのままリタイアで終える不完全燃焼のレースとなってしまい、決勝ではポイント獲得を目標に挑んでいた。

　迎えた決勝は、全ライダーがフロントはミディアムを選択していたが、リヤタイヤはミディアムかソフトに分かれた。中上はミディアム／ソフトのタイヤで決勝に挑み、抜群のスタートを切って、一気に12番手へとポジションを上げる。

　しかし、集団に飲まれたことで、翌周には17番手まで後退してしまう。その後も19番手まで順位を下げると、8周目に痛恨の転倒を喫してしまう。再スタートは叶わず、そのままスプリントに続いてリタイアで終える結果となった。

　前戦のポルトガルGPでは今季初ポイント獲得となったが、今大会は一転してウイークを通して厳しい戦いを強いられてしまった。次戦の第4戦スペインGPは、中上が得意とするサーキットのひとつであるヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでの開催となるため、巻き返しに期待したい。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶（決勝：リタイア）
「全体的に難しい週末でした。思うような仕事ができませんでした。非常に苦戦しているので、分析しなければならないことがたくさんあります。次のグランプリに向けて解決策を見つけていこうと思います」