Lotus Emira
ロータス エミーラ
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その名はエミーラ、最後のガソリン・ロータス
Type 131とだけ呼ばれてきたロータスの新型スポーツカーの正式な名称が、ロータスのグローバル・カンファレンス「Driving Tomorrow」の中で発表された。それはロータスの伝統に則りアルファベット“E”からはじまる、Emira(エミーラ)である。
Emiraは司令官やリーダーを意味する古代言語。今年7月6日にワールドプレミアされ、7月8日~11日まで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場するというブランニュー・ロータスは、彼らにとって最後の燃焼エンジン搭載モデルになるという。
ハイパーEV・エヴァイヤを踏襲したデザインを採用
デザイナーのラッセル・カーによれば、EmiraのデザインランゲージはBEVのハイパーカーであるEvija(エヴァイヤ)に通じるものだという。2019年に発表されたEvijaは、順調に開発が進んでおり、80%まで完成しているという。
ひと目でロータス、そしてエリーゼの後継モデルであると認識できるEmira。そのデザインはクレイモデルによって物理的に仕上げられる他、VRの技術を使い後方視界や室内の居住性を確認するなど、実際にクルマの中にいるような感覚でデザインされているという。この全く新しいデザイン手法はコロナ禍でも有効で、デザイナー陣は自宅にいながら世界中の仲間とコミュニケーションを取りあいデザインの仕上げを行ったという。
トヨタ製パワートレインから決別か
今回のロータスの発表ではEmiraの中身についてほとんど言及されていない。アルミニウム製のプラットフフォームはエヴォーラのそれをベースにしているという噂もあるが、今回の発表では旧世代のロータスとはあらゆる寸法が異なるという。一方ミッドシップマウントされることになるガソリン・エンジンのパワートレインに関しては「新たなパートナーシップによる新しい複数のパワートレイン」とだけ発表されている。つまりトヨタではないということは確かなのである。
ロータスが「最後の燃焼エンジン搭載モデル」と言い切ったEmiraは、自動車世界の大きな時代の転換期を象徴する1台となるに違いない。7月6日の発表を待ちたい。
今後のロータスが進む道筋「Vision 80」
2017年に中国のジーリー・ホ-ルディング・グループとのパートナーシップをスタートさせたロータス。彼らは創業70周年を迎えた2018年に今後10年間の計画「Vision 80」を発表。その翌年には最高出力2000psという信じられないスペックを掲げたBEVのハイパーカーであるエヴァイヤを発表している。
今まさに転換期にあるロータスは今年、エリーゼとエキシージ、そしてエヴォーラという現行の3モデル全ての生産を終了し、Type 131ことEmiraの生産を開始する。また今回はスタートして4年目を迎えたVision 80の進捗状況を発表している。
電動化を目指すガイドライン「EAS-IP」とは?
ロータスがニューモデルを生み出すガイドラインはEAS-IPという略語で表されている。すなわち、Electrify(電動化)、革新的なテクノロジーの提供に努めるAmplify(拡大化)、創始者であるコーリン・チャップマンの思想に基づいたSimplify(単純化)、ヒューマン・マシン・インターフェイスをはじめとするテクノロジーを表すIntensify(集中化)、そしてカスタマーの思考に合わせた製品を提供するPersonify(パーソナル化)である。
中でもElectrifyの象徴となる1台がEvijaだ。このハイパーカーはロ-タスが「2020年代の後半には完全なBEV専門ブランドになる」という宣言を裏付けるモデルといえるだろう。
ロータスの未来を支える4つのアーキテクチャー
今回発表された情報の中で特に目を惹くのは、現在のロータスが4種類のアーキテクチャーを揃えようとしている点だろう。ひとつ目はEvijaによって示されたカーボン筐体によるハイパーカー・アーキテクチャー。ふたつ目はスポーツカー・アーキテクチャーであり、これはEmiraが採用することになるアルミニウム接着、ミッドシップレイアウトのアーキテクチャーを指している。
3つ目は「スポーツカー以外」と定義されているエレクトリック・プレムアム・アーキテクチャー(ライフスタイルカー)で、これによりロータスはこれまで度々噂に上がっていたSUVをはじめとする、他のセグメントへの参入を計ることになるはずだ。4つ目がエレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャーで、2025年に発表するブランニューのBEVスポーツカーによって姿を現す予定となっている。
バッテリーをミッドマウントして伝統のハンドリングは堅持
先に発表されているアルピーヌとのBEVスポーツカーのコラボレーションも、エレクトリック・スポーツカー・アーキテクチャーによって具現化されることになっている。実際にロータスとアルピーヌの協業はすでにスタートしているという。
ロータスが開発中のBEVスポーツカーは、バッテリーの搭載位置に特徴がある。一般的なBEVは床下にバッテリーを敷き詰めるレイアウトが常識になっている。だがハンドリングに強いこだわりを持つロータスは、バッテリーをドライバーの背後にミッドシップマウントすることで、伝統的なハンドリングを継承しようとしているのである。
慣れ親しんだ3モデルの生産終了を惜しむ声も多いが、それはロータスの変革が順調に推移している証でもあるのだ。
REPORT/吉田拓生(Takuo YOSHIDA)
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