世界ラリー選手権(WRC)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは、9月26日(木)から9月29日(日)にかけて開催される第11戦ラリーチリ・ビオビオに向けて、ドライバーラインアップの変更を発表した。
これにより勝田貴元/アーロン・ジョンストン組がラリーチリ戦を欠場。代わりに先月のラリーフィンランドでRally1デビューながら4位入賞を果たしたサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組が起用されることとなった。
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パヤリは、カッレ・ロバンペラとセバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンスと共にラリーチリに参加した後、次のセントラルヨーロピアンラリー(CER)にもRally1で出場予定だ。
勝田はラリーフィンランドと先日のアクロポリス・ラリーギリシャで序盤上位を争いながらミスで後退を強いられるなど厳しい戦いが続いていたが、小休止を挟みCERから戦線復帰。母国戦となる最終戦ラリージャパンにも出場する。
「ラリーフィンランドでサミ・パヤリが素晴らしいパフォーマンスを見せた後、我々は彼がRally1マシンで何ができるのかをもっと見たかった」
トヨタWRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は発表に際してそう語った。
「フィンランドでの主な目的は経験を積むことだったが、彼は既に高いポテンシャルを発揮していた。ギリシャでも彼はGRヤリスRally2マシンでレベルの高い走りを見せてくれた」
「今後に向けて才能ある若手ドライバーにより投資していくためには、サミの能力を知ることが重要だ。まずは地球の反対側にあるチリのグラベルで、それからセントラルヨーロッパのアスファルトで見ていきたい」
「彼は4台目のマシンをドライブするので、チャンピオンシップに貢献しなければならないというプレッシャーはない。我々としては、将来への投資と経験を積むことの方が重要なのだ」
「タカ(勝田)にとってはタフなシーズンになっている。しかしチームの全面的なサポートがあり、誰もが彼の速さを知っている」
「この休みを利用して、彼はリセットし、最後の2戦に向けて充電することができる。特にラリージャパンでは、彼が再び表彰台を争えることを期待している」
パヤリはラリーチリ参戦に向けて次のように語った。
「今シーズン、GRヤリスRally1ハイブリッドをあと2戦ドライブするチャンスを得られたことは素晴らしい」
「TGR-WRTが僕を信頼してくれることを知り、本当に嬉しく思っている。ラリーフィンランドは僕にとって夢が叶ったようなモノで、その後はもちろん、Rally1マシンに乗りたいという思いが強くなっていった。でもこんなに早くチャンスが巡ってくるとは思っても見なかった」
「ラリーチリが楽しみだ。流れるような高速の良いグラベルが多くて、フィンランドに少し似ている。セントラルヨーロッパは昨年見た通り、湿っていて泥だらけで、より厳しいラリーになるだろう」
「このようなラリーで、Rally1をアスファルトで走らせるのは初めてだ。かなりのチャレンジになるだろうけど、それに立ち向かうのはもちろん嬉しいよ」
また勝田はラリーチリ欠場のニュースを受けて、ソーシャルメディアに次のように投稿した。
「僕とアーロンはラリーチリに出走しません。予定通りにはいかなかったかもしれない激しい夏の後、短い休みを取ることでリセットし、CERとラリージャパンに向けて強くなって戻ってきます」
「もちろん厳しいことですし、自分自身には本当にガッカリしています。しかしチームは再び良いフィーリングを見つけられるよう応援してくれています。サミとエンニは本当に素晴らしいドライバーで、彼らのラリーでの活躍を祈っています。サミとエンニに幸あれ」
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みんなのコメント
ファンとしては、得意なラリージャパンでの活躍に期待して、今はリフレッシュしてもらいたいです。