アルピーヌF1チームは、アメリカ拠点の投資家グループへ2億ユーロ(約311億5511万円)の株式売却を完了した。
6月、オトロ・キャピタルがアルピーヌ・レーシング・リミテッドの株式24%を2億ユーロで取得することが発表され、この取引によってチームの企業価値が約9億ドル(約1284億9300万円)と評価されることとになった。
■パフォーマンスの乱高下に内部分裂……ランキング6位転落のアルピーヌF1、暫定代表が語るチームに不足していた“大胆さ”とは?
この取引は現在完了し、その一環としてオトロの共同創立者であるアレックス・シャイナーがチームの取締役に就任した。
オトロのパートナーには、ハリウッドスターのライアン・レイノルズ率いるマキシマム・エフォート・インベストメンツと、レッドバード・キャピタル・パートナーズがいる。
レイノルズはまた、レクサム・フットボール・クラブへの参画で成功を収めたことをキッカケに、俳優仲間のロブ・マケルヘニーをこのプロジェクトに呼び込んだ。
10月にオトロは、ゴルファーのローリー・マキロイ、ボクサーのアンソニー・ジョシュア、サッカー選手のトレント・アレクサンダー=アーノルド、NFLのレジェンドであるパトリック・マホームズやトラビス・ケルスなど、スポーツ界の著名人もこの投資を支援していることを発表した。
そのうちの何人かは、すでにアルピーヌのゲストとしてグランプリに顔を出した。
アルピーヌは今回の株式売却を経て、新たなパートナーと共にアメリカにおけるチームの知名度を上げ、将来的なスポンサー獲得に繋がる接点を生み出すことを望んでいる。出資者の参加は、チームの将来に対する強い信頼の表明でもある。
motorsport.comの取材に応じたアルピーヌのブルーノ・ファミン暫定代表は、投資家たちの貢献について次のように説明した。
「自分の会社に大金を投資してくれる人がいるというのは、そのプロジェクトが上手くいくと信頼され、信用されているということだ。それが第一で、我々はとても満足している」
「そして彼らがもたらしてくれる第二のことは、潜在的なパートナーやスポンサーとの結びつきが非常に強いということだ」
ファミン暫定代表は、チームは契約当初からその恩恵を享受していたという。
「すでに取り組みは始まっている。もちろん少し時間がかかるから、まだ結実している訳ではない」
「ディレイはなかったし、契約初日から全てが上手くいっている」
なおシャイナーの他、アルピーヌ・カーズのフィリップ・クリーフCEOとミハエル・スミス顧問弁護士も最近、チームの役員に加わった。
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