現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > キア・シード 1.0T-GTiへ試乗 1.0L 3気筒ターボ エントリーでも仕上がり上々

ここから本文です

キア・シード 1.0T-GTiへ試乗 1.0L 3気筒ターボ エントリーでも仕上がり上々

掲載 7
キア・シード 1.0T-GTiへ試乗 1.0L 3気筒ターボ エントリーでも仕上がり上々

新ブランドロゴに合わせてフェイスリフト

韓国キアのブランドロゴが新しくなった。日本では馴染みがないと思うが、AUTOCARの英国サイトでは、このニュースが過去最高のアクセス数を稼ぎ出している。

【画像】小変更 キア・シード 欧州で競合するCセグメント・ハッチバックと比較 全137枚

単に多くの注目を集めただけでは終わらない。ブランドロゴを変えるということは、ブランディングにも影響を与えるし、様々な場所に用いられているロゴを、すべて変える必要がある。

ディーラーは店舗の看板だけでなく、名刺など細かな印刷物まで作り直す必要がある。もちろん、クルマのノーズに付くエンブレムも同じだ。

今回試乗したのは、フェイスリフトを受けたキア・シード。この小さなハッチバックにも、ちゃんと新しいキアのロゴが貼られている。

それ以外の変更点を確認してみると、フロントバンパーに手が加えられている。デザインを変えた、とは表現できないほど僅かに。両端には、エアインテーク風の処理だった部分が塞がれ、縦長のスリット風の溝とフォグライトが与えられた。

フロントグリルも、クロームメッキの処理が変えられている。リア側はさらに変化が小さい。正直いって、筆者はフェイスリフト前後では違いがわからず、写真をパソコン上で重ね合わせて比べてしまったほど。

かといって、シードが大きくデザインを変える必要性はなかった。以前から、スタイリングは褒められるものだったと思う。今でもその印象は変わらない。

品良く運転できる1.0Lターボと6速MT

インテリアでは、ダッシュボード中央のタッチモニター周辺のデザインがシンプルになっている。エアコンの操作系には、実際に押せるハードボタンが残された。シガーソケットのほかに、USBポートも用意されている。

ここ数年間で、自動車のインテリアは大きな変化を遂げたな、と実感してしまった。お手頃なハッチバックでも。

今日の試乗車は、キア・シードのエントリーグレードで、エンジンは3気筒1.0Lガソリンターボ。英国価格は2万105ポンド(約311万円)となり、フォード・フォーカスのエントリーグレードより2000ポンド(約31万円)もお安い。

最高出力119ps、最大トルク17.5kg-mを発生し、動力性能でもフォーカスと互角。0-100km/h加速には11.2秒が必要で、少々出遅れるものの、大きな差とまではいえないレベルではある。

スペック上では、最大トルクは1500rpmほどで得られ、シングルスクロール・ターボには高圧のダイレクト・インジェクションが組み合わされている。それでも、必要な加速を得るには、2000rpm以上の回転は欲しい。

高回転域でも、エンジンは粗野にはならない。6速MTでテンポ良くシフトアップしていけば、とても品良く運転できる。BGMとして3気筒らしいパタパタというノイズが聞こえるものの、気張っても耳障りなほどではない。

印象的なほどに快適で上々な仕上がり

エンジンはレブリミット付近まで引っ張っても、目立ってパワーが高まるわけではない。回りたがりでもないから、中回転域を活用した方が無駄はないといえる。穏やかな加速は、シードのキャラクターにも合っている。のんびり景色を楽しむのが良さそうだ。

タイヤサイズは、16インチの205/55。このクラスとしては印象的なほどに快適で、鋭い隆起部分やワダチを斜めに横断するようなことがなければ、落ち着きも失いにくい。

コーナーでのボディロールも、感心するほど抑えられている。全体的な印象としては、2万ポンド(約310万円)前後のクルマとしては上々な仕上がりにあると思う。

近年のキアは、価格重視の自動車メーカーからの脱却を図っている。2018年発表の現行シードには、手頃な部品を集めたような従来のキアらしさが残ってはいるものの、ソツのないまとまりにはある。偽りのない、実直さを感じる。

フォード・フォーカスのように、洗練されたハンドリングを備えているわけではない。しかし日常的な環境にいる限り、それに近い走りを享受できると思う。

シードに限っては、まだ新しいブランドロゴほどの変化はない。それでも、充分に検討する価値のあるハッチバックだ。キアのエントリーグレードとして、近づきやすい入り口だと思う。

キア・シード 1.0T-GTi 2(英国仕様)のスペック

英国価格:2万105ポンド(約311万円)
全長:4310mm
全幅:1800mm
全高:1447mm
最高速度:189km/h
0-100km/h加速:11.2秒
燃費:19.2km/L
CO2排出量:119g/km
車両重量:1362kg
パワートレイン:直列3気筒998ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:189ps/6000rpm
最大トルク:17.5kg-m/1500-4000rpm
ギアボックス:6速マニュアル

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
なぜか自販機になると買いたくなる不思議! 24時間365日買えるソフト99の「洗車用品自販機」が便利な上にファンキー!!
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
F1ラスベガスFP1速報|ルイス・ハミルトンがトップタイム記録。角田裕毅は19番手
motorsport.com 日本版
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
「めっちゃカッコいい」新型レクサス『ES』のデザインにSNSで反響
レスポンス
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
motorsport.com 日本版
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
くるまのニュース
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら

みんなのコメント

7件
  • 安いだけが取り柄の車
    エンジン付き乳母車だな
  • 国産車は、どんどん韓国車に抜かれているね。

    やはり車は <<ドイツ車>> に限る。

    国産のボロ車から選ばなければならないのは、とても惨めだね。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村