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ヤマハ新型『YZF-R9』は3色展開で「扱いやすいモデル」に。2025年からWSSPでも導入/全日本ロード

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ヤマハ新型『YZF-R9』は3色展開で「扱いやすいモデル」に。2025年からWSSPでも導入/全日本ロード

 10月26日、ヤマハ発動機は全日本ロードレース選手権第8戦が行われた三重県・鈴鹿サーキットで、新型『YZF-R9』を国内で初公開。3色展開となることが明かされた。

 ヤマハ発動機は10月10日、新型スーパースポーツバイクとして『YZF-R9』を正式発表。2025年モデルとして北米、欧州およびそのほかの国に導入していき、日本での発売は2025年春以降となることをアナウンスしていた。

ヤマハが新型『YZF-R9』を発表。歴代最軽量の新アルミフレームで2025年春に国内発売へ

 YZF-Rシリーズに加わる同モデルは、888ccの水冷4ストロークDOHC直列3気筒4バルブFIのクロスプレーン・コンセプト3気筒(CP3)エンジンを搭載する。

 スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)では25年間、YZF-R6が使用されてきたが、2025年からYZF-R9が導入されることも発表されている。そのため、WorldSBKの最終戦スペインでも同バイクは公開されており、3つのサポートチームから6人のライダーが乗ることになり、ライダーラインアップは順次発表される予定だ。もしかすると全日本ロードJSB1000チャンピオンとなった岡本裕生が含まれるかもしれない。

 鈴鹿サーキットでは元MotoGPライダーの中野真矢さん、企画担当の兎田潤一さん、開発プロジェクトリーダーの津谷晃司さんがステージに登壇して同バイクの魅力を語った。

 今回、「日本でも早くお見せしたい」という想いで、全日本ロードの会場でお披露目されたのだが、「性能的にはYZF-R6に近い位置」で開発されており、「扱いやすいモデルとしてサーキットでもツーリングでも」走れるようにセッティングされていることが兎田さんから語られた。さらに「ライダーを育てる」ためにスマートフォンと連携して走行データを見ることもできるという。

 津谷さんはYZF-Rシリーズが「敷居が高くなりすぎたと我々は感じています。性能面にも価格もそうです。この車のコンセプトとして、まずとっつきやすいこと、無理しない価格帯であることを考えました」と話す。

「ツーリングに行っても姿勢と、クルーズコントロールも使っていけば少しでも楽できるように、スーパースポーツの敷居を少し下げました。YZF-R6やR1でレースをしていた方が激しく攻めた時には少し物足りないかもしれないぐらいのレベル感に剛性で調整をしています」

「サスペンションは最先端の最高峰に近いスペックを装着すべきとは思っていますので、R1と同じものがついています。フロントフォークはほぼ構造は同じものがつけてあります。生産車にするには少しフルボトリングエリアは触っていますが、基本的には中須賀選手が使っているものと近いスペックです」

「エキスパートの方が乗る時は、物足りないことが出てくると思いますが、レース専用パーツも設定しておりますので、ライダーの成長に合わせて車もカスタマイズしながら車も成長してあげてください」

 また、『アイコンブルー』、『テックブラック』、『インテンシティホワイト/レッドライン』の3色展開で販売することも明かされたが、発売は2025年春以降、価格については未発表だ。


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