F1開幕戦バーレーンGPの予選Q3は、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を除けば非常にタイトな争いとなった。その中でアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、1分29秒542をマークして6番グリッドを獲得した。
アロンソの記録したタイムは、3番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)と0.057秒差、5番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)とは0.005秒差と、ライバルと非常に僅差のタイムであった。チームメイトのランス・ストロールは12番手に終わったものの、アロンソはAMR24の予選パフォーマンスに疑問を持っていたため、この結果に満足しているという。
■予選3番手ラッセル、メルセデスのパフォーマンスアップを実感「決勝は接戦になるだろう……マックス以外がね」
「自分たちに競争力があることが分かって良かった」とアロンソは笑顔を見せる。
「冬のテストの時点では、一発の速さには疑問があったんだ」
「フリー走行では、今週末のマシンは今までと違って速さがあると感じた。でも、予選になるとエンジンパワーを上げて燃料を減らして走るから、そこで現実を知ることになる。だから予選に向けてはとても慎重になっていた」
「Q1、Q2、Q3と競争力があることが分かった。今は混戦の中にいる。コンマ1秒以内にフェラーリがいて、ハミルトン(ルイス・ハミルトン/メルセデス)やマクラーレンの前にいる。だからすごく驚いているし、とても嬉しい」
この予選での速さはどこから来たものなのか尋ねられたアロンソは、トリッキーなバーレーンに対応するために施したセットアップにアストンマーティンのマシンが良く反応したと語る。
「より(ドライバーとマシンが)繋がっているように感じた。先週はマシンに必要なものを感じるのに苦労していて、一貫性がなかった」
「今週末は試すセットアップが全て予想通りに機能している。これはF1マシンを調整して最大限の力を引き出す上で良いことだ」
「だから、マシンに対する自信が一段階上に行ったことが今週末のポジティブな点だったと思う」
当初はアストンマーティンの予選ペースに疑問を抱いていたアロンソだが、彼は同じくレースパフォーマンスに対しても慎重な姿勢を崩さなかった。事前のロングランではやや精彩を欠いており、フェラーリやメルセデスの後塵を拝するのではないかとアロンソは言う。
「冬のテストではまずまずという感じだったし、昨日も特段良いというわけではなかった」
「非常にタイトなレースになるだろう。複数台でのレースは、タイヤやその他の面で管理するのが決して簡単なことではない。そういった問題にいかに対処できるか次第だ」
「とても良い滑り出しだ。少し予想外だったけどね。ただフェラーリやメルセデスと競争したいのであれば、シーズンを通して開発レベルを上げていく必要がある」
「昨年は良いベースのマシンでシーズンをスタートさせられたけど、多くのレースで行き詰まってしまった。今年はマシンの設計とアップグレードのコンセプトを変えている」
「だから好調なスタートを切ることができれば、将来への見通しも楽観的になっていく」
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