ポルシェワークスドライバーのケビン・エストーレは、92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイEMA)のディフューザーが脱落していた『クラウドストライク・スパ24時間レース』のレース終盤に、「絶え間ないオーバーステア」と戦っていたことを明かした。
エストーレ、ローレンス・ファントール、ジュリアン・アンドラウアーのトリオがドライブしたマンタイEMAの92号車は、シェラー・スポーツPHXの17号車アウディR8 LMSエボIIに乗り込んだニッキー・ティームがレース最終盤にエストーレを抑えて総合3位表彰台を確保した後、僅差の4位で24時間レースをフィニッシュした。
1周遅れから優勝飾ったローヴェ。希望を抱けたのは「日曜の朝だった」とニック・イェロリー/スパ24時間
名門チームのマンタイが走らせた“992型”ポルシェは、17号車アウディと総合3番手をめぐる最終決戦の間、ダウンフォースとエアロダイナミクス・グリップを獲得するのに不可欠なリヤディフューザーを装着していなかった。レース後エストーレは、クルマをコントロールするのが困難だったと述べた。
「それは……タフだった」とフランス人ドライバーはSportscar365に語った。
「正しくサバイバルで、ワイルドなモードだった。本当にオーバーステアがひどかったんだ。つねにオーバーステアだったし、それは毎周同じだった」
「どこでも向きを変えるのはとても難しかったね。中でもブランシモンとプーオンは最悪だった」
「幸いオー・ルージュのコンプレッションはそれほど悪くなかったが、ブランシモンは本当に悪夢だったよ。毎ラップ、ブランシモンを抜けるたびハッピーに感じたほどだ」
ゲットスピード・パフォーマンスの777号車メルセデスAMG GT3エボとの接触によってディフューザーが緩んだとエストーレは振り返った。
92号車のリヤディフューザーは数周にわたって揺れ動き、空力バランスが予想できない状態にあった。マンタイEMAはレース終盤に4番手を走行しており、表彰台の可能性があったことため、チームも最終スティントもその状態のままクルマをコースに送り出すことを選択した。
「白いメルセデス(777号車)がニュータイヤを履いて僕の後ろに出てきた」とエストーレ。
「僕たちがバトルをしていると、最終コーナーでトラフィックがあったんだ。彼は僕の後ろに迫り(ポルシェを)プッシュした。その後、クルマからノイズが聞こえ始めて、同時にバランスがとてもおかしくなった。最初はタイヤが壊れたのかと思ったけれど、結局はディフューザーが動いていたんだ」
「ディフューザーは5周の間、上下に動いたがまだくっついたままだった。スティント終了15分前にピフパフで外れたよ。そして最後のスティントは(新しいディフューザーを)取り付けずに走った」
「当初は4番手をキープすることが目標だったが、ダブルスティントの終盤でもそこそこのペースをキープできたことにチームも自分も驚いていた」
■夜はセッティングとコンディションがベストマッチ
マンタイEMAは波乱の予選のあと14番グリッドからレースをスタートし、レース序盤は好調だったが、エストーレがラ・ソースで接触事故を起こしたことによる10秒と、トラックリミットを6回破ったことによる30秒の計40秒のペナルティをはね返す必要があった。
92号車ポルシェは夜間の暗い時間帯もトップランナーの1台として走り続けたが、エストーレはこのとき、自身のマシンがもっとも力を発揮していると感じていた。
「夜の間、僕たちのマシンはコンディションに完璧に合っていたと思う。ポルシェはいつも夜が得意だけど、このタイヤとセットアップは僕らにとって完璧だった」
「おそらく、僕たちはその時点でもっとも速かったが、日が昇るとすぐにリヤのサポートがなくなってしまった。タイヤにもいくつか問題があったので、エアープレッシャーには慎重にならざるを得なかった」
「タイヤの(グリップ力が)ピークにあるうちは、まだバランスが取れていたのだけど、徐々にリヤがルーズになってしまう。全体的にはスティントを通してずっとルーズな感じだったかな」
「その感覚はディフューザーなしでも同じだったが、少なくともアンダーステアはまったくなくオーバーステアもなかったから、何が起こっているのかは正確に分かった。正直なところカップカーのような感じだったね」
「本当に疲れて大変だったけど、ニッキー(・ティーム/17号車アウディ)との3番手争いは楽しめたよ」
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