現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型ランドクルーザー「5つのこだわり」をトヨタ執行役員が語る 250のパワートレインは“超難題でした”

ここから本文です

新型ランドクルーザー「5つのこだわり」をトヨタ執行役員が語る 250のパワートレインは“超難題でした”

掲載 17
新型ランドクルーザー「5つのこだわり」をトヨタ執行役員が語る 250のパワートレインは“超難題でした”

悪路走破性は、フラッグシップ同等に

トヨタが予告していた「新型ランドクルーザー」が発表され、従来のプラドの後継にあたる「ランドクルーザー250」としてデビューした。

【画像】どっちの顔が好き? 新型「ランクル250」2種 デザイン/内装【じっくり見る】 全108枚

タフ・プレミアム系である「300」の好調、ヘビーデューティ系の「70(ナナマル)」の復活。この2台の真ん中を狙う「ランクルのコア・モデル」と紹介された250は、どんな使命を担うのか?

同社のデザイン領域を率いるサイモン・ハンフリーズ執行役員(チーフブランディングオフィサー)が、発表会の場で5つのこだわりを教えてくれた。

1つ目は、“命をあずかる堅牢性”。

250の車体構造は、新たにラダーフレームの「GA-Fプラットフォーム」を採用した。悪路走破性は、同じ車体構造を用いるフラッグシップのランクル300と同レベルだという。

「さらに、圧倒的な実用性もお約束します」

「ランクル初の電動パワーステアリングを採用し、オンロードでは操作性と快適性を向上。オフロードではキックバックを低減しました」と、新型車への自信を語った。

パズルのピースは、耐久性・燃費・性能

2つ目は“新たな選択肢”。つまり、ランクル初のハイブリッド車の登場だ。

「地球上のあらゆる場所で使われるランクルだからこそ、多様なニーズに対応すべく、多様な選択肢が必要なのです」と語ったハンフリーズ氏。

耐久性を犠牲にすることなく、燃費とパフォーマンスを向上させたという。

「ハッキリ言って超難題でしたが、誰もが、カーボンニュートラルへの道に参加できるようにしたかったのです」と付け加えた。

その構成は、2.4Lガソリンターボ+ハイブリッド+8速ATというもの。最高出力330ps、最大トルク64.2kg-mとパワフルだ。

残念なことに北米・中国向けとなるので日本導入は現実的でないが、トーイング需要の高いアメリカ市場でこのパワーは重宝されるだろう。

3つ目は“極限での直感的操作”。

「意のままに操れないと、命を預けるクルマとして信頼できません。感覚的に識別でき、操作できるコクピットであること」

そのために、ダカール・ラリーのチャンピオン、三浦昂氏に協力を仰いだという。

「彼は、過酷を極める状況でも、最小の労力で、最大の精度を叶えるヒューマン・マシン・インターフェイスが極めて重要だと語ってくれました」

ーーどこへでも行き、生きて帰ってこられるーーというランクルの代名詞は、250の世代にも引き継がれる。

「傷つきにくさと修理のしやすさ」

4つ目のポイントは“機能美こそ、究極の美”。

「美しさは、機能性からこそ生み出されるのです」と語るハンフリーズ氏。

「世界にはランクルにしか走れない過酷な道があり、そこでの操縦性を突き詰めることで、屈強なプロポーションが仕上がりました」

横から見ると分かりやすいが250のボディサイドは意外にスリムだ(トップ画像)。オーバーハングは短く、低いベルトライン、細いAピラー、角ばった造形は、視認性がよく車体感覚もつかみやすい。

「ユーザーの声から、傷つきにくさと修理のしやすさが大事だと教えられた。高い位置にあるヘッドランプは、瓦礫やサバンナの長い草の上でも視認性を担保」

「しかし、デザインや機能へのアプローチがすべてではありません。“信頼できるデザイン”であることに、こだわりました。例えば、ホイールとボディで踏ん張り感を強調。これは、力強さや安定感を視覚に訴えかけ、ドライバーの自信につながります」

最後の5つ目は、“ランクルがアメリカに帰ってくる”こと。

「我々は原点に立ち戻り、未来を見据えて走り出しました。原点回帰とは、ブレない魂を見つめ直すことだったのです」

ハンフリーズ氏は、ランクルの開発が、大切なことを教えてくれたと話す。

「世界のあらゆる地域で、移動は贅沢ではなく、生き抜くためのライフラインなのだと」

「ランクルが、ブレずにランクルであり続けるからこそ、お客様から信頼していただけるのです。我々は未来へ向けて……、カーボンニュートラルへのさらなる提案や、より手に入れやすくできないか、なども考えているのです」

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

スープラ生産終了記念、富士スピードウェイホテルで歴代6車種試乗イベント開催…2026年2月1-2日
スープラ生産終了記念、富士スピードウェイホテルで歴代6車種試乗イベント開催…2026年2月1-2日
レスポンス
ジェットスター「約8年4か月ぶりの新規国際線」開設 行き先は”ポテンシャル最強の観光都市”、時間帯も日本人には超便利!
ジェットスター「約8年4か月ぶりの新規国際線」開設 行き先は”ポテンシャル最強の観光都市”、時間帯も日本人には超便利!
乗りものニュース
12年ぶりの大刷新! スズキ「新型“2人乗り”軽トラ」まもなく発売! 斬新マスク&先進メーター採用! めちゃ進化した「キャリイ」ビッグマイチェンモデルに期待大!
12年ぶりの大刷新! スズキ「新型“2人乗り”軽トラ」まもなく発売! 斬新マスク&先進メーター採用! めちゃ進化した「キャリイ」ビッグマイチェンモデルに期待大!
くるまのニュース
オフロード感マシマシ! JAOS、新型トヨタ『RAV4 Adventure』専用カスタムパーツを発売
オフロード感マシマシ! JAOS、新型トヨタ『RAV4 Adventure』専用カスタムパーツを発売
レスポンス
【MotoGP】シート喪失のオリベイラ「できることは全てしたが、十分ではなかった」最高峰通算5勝までのキャリアには満足感も
【MotoGP】シート喪失のオリベイラ「できることは全てしたが、十分ではなかった」最高峰通算5勝までのキャリアには満足感も
motorsport.com 日本版
マツダは東京オートサロン2026に2025年レース参戦車両と新型CX-5を出展
マツダは東京オートサロン2026に2025年レース参戦車両と新型CX-5を出展
カー・アンド・ドライバー
本気で日本市場攻略!! 日本専用の「軽自動車×スライドドア」モデルがBYDから新登場! JMSに展示されたBYDのクルマたち
本気で日本市場攻略!! 日本専用の「軽自動車×スライドドア」モデルがBYDから新登場! JMSに展示されたBYDのクルマたち
ベストカーWeb
ホンダ、問われる部品調達の管理体制、半導体不足で日中工場を一時生産停止[新聞ウォッチ]
ホンダ、問われる部品調達の管理体制、半導体不足で日中工場を一時生産停止[新聞ウォッチ]
レスポンス
常磐線の「激レア行先」復活へ 上野から“太平洋を一望できる絶景駅”まで直通! 来年3月ダイヤ改正で
常磐線の「激レア行先」復活へ 上野から“太平洋を一望できる絶景駅”まで直通! 来年3月ダイヤ改正で
乗りものニュース
「水素エンジンバイク」に立ちはだかる障壁と、ヤマハの挑戦…開発者「環境と感動を、どちらも諦めない」
「水素エンジンバイク」に立ちはだかる障壁と、ヤマハの挑戦…開発者「環境と感動を、どちらも諦めない」
レスポンス
関東由来の名前いまだ無し!「海自の最新ステルス艦」が年の瀬に進水へ 艦名どうなる?
関東由来の名前いまだ無し!「海自の最新ステルス艦」が年の瀬に進水へ 艦名どうなる?
乗りものニュース
新型RAV4発売の一方で“販売終了”説も! トヨタ「ハリアー」の次世代型は登場する? 人気が衰えない“上質なミッドサイズSUV”のゆくえを予想
新型RAV4発売の一方で“販売終了”説も! トヨタ「ハリアー」の次世代型は登場する? 人気が衰えない“上質なミッドサイズSUV”のゆくえを予想
VAGUE
斬新「ランドクルーザー顔“ルーミー”」が凄かった! 全長3.7mサイズに「超高級SUV顔」&車中泊向け“ふかふかマット”搭載! CLS「ランドクルーミー」カスタムカーを振り返る
斬新「ランドクルーザー顔“ルーミー”」が凄かった! 全長3.7mサイズに「超高級SUV顔」&車中泊向け“ふかふかマット”搭載! CLS「ランドクルーミー」カスタムカーを振り返る
くるまのニュース
【ギャラリー】FIAとF1、2026年新世代マシンの最新レンダリング画像を公開
【ギャラリー】FIAとF1、2026年新世代マシンの最新レンダリング画像を公開
AUTOSPORT web
マツダ、ダイバーシティ&インクルージョン推進で最高評価…2年連続認定
マツダ、ダイバーシティ&インクルージョン推進で最高評価…2年連続認定
レスポンス
スズキの定番軽ハイトワゴンのワゴンRがフロントマスクを刷新
スズキの定番軽ハイトワゴンのワゴンRがフロントマスクを刷新
カー・アンド・ドライバー
フォレスターがストロングHEV搭載で魅力爆増!! エクストレイルとの比較は意外な結果に!?
フォレスターがストロングHEV搭載で魅力爆増!! エクストレイルとの比較は意外な結果に!?
ベストカーWeb
ホイール特化のミーティング【WHEELISM】公式レポート!
ホイール特化のミーティング【WHEELISM】公式レポート!
CARTUNEマガジン

みんなのコメント

17件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577 . 8万円 756 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60 . 0万円 598 . 0万円

中古車を検索
クライスラー 300の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

577 . 8万円 756 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

60 . 0万円 598 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村