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ドライバーを喜ばせる天才 フォード・フォーカス STへ試乗 2.3L 4気筒ターボで280ps 前編

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ドライバーを喜ばせる天才 フォード・フォーカス STへ試乗 2.3L 4気筒ターボで280ps 前編

オレンジ色が選べなくなったフォーカス ST

フォード製ファミリー・ハッチバックの高速仕様、フォーカスSTがモデル中期のマイナーチェンジを受けた。その1番のトピックは、メタリック・オレンジのボディカラーが選べなくなったことではない。だが、残念に感じる人もいるだろう。

【画像】ドライバーを喜ばせるホットハッチ フォード・フォーカス ST 競合モデルと写真で比較 全106枚

タンジェリン・スクリームと呼ばれた鮮やかな仕上がりは、これまでもフォードのホットハッチを際立たせてきた。先代では、5気筒エンジンの特徴的なサウンドを、より気持ちよく響かせていたように思う。

2022年のフォード・フォーカス STでビビッドな色を求めるなら、気持ち落ち着き気味のレッドを選ぶか、今回の試乗車のように、ミーン・グリーンを指定するのが良いかもしれない。新色として設定されている。

ただし最近は、多くの新モデルがグリーンをイメージカラーにする傾向がある。オレンジの方が、より特別な印象を与えてくれたと筆者は思うのだが、いかがだろう。

もちろん、ボディカラー以外にも様々なリフレッシュを受けている。ヘッドライトはアダプティブLEDになり、スタイリングのディティールも、通常のフォーカスと同様に手が加えられた。

高性能版として、ラジエターグリルやバンパー両サイドのエアインテークは、通常より大型化されている。サイドシルやリアハッチのスポイラーもひと回り大きく、ホットハッチらしいルックスに仕立てられている。

最新システムに13.2インチ・モニター獲得

一方、英国フォードはラインナップのスリム化を図っており、トリムグレードは1つに絞られた。従来までの、ST-2とST-3は廃版になっている。そのかわりというべきか、マットマグネット・グレーに塗られた19インチ・アルミホイールが足もとを飾る。

フォーカス STの装備は充実しているとはいえ、英国価格はフェイスリフトで約3000ポンド(約50万円)も値上げされている。試乗車の5ドアでATモデルの場合は、3万6410ポンド(約608万円)から。MTなら1450ポンド(約24万円)安いけれど。

英国では、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの方がまだ若干高いものの、上級ブランド側の値段であることは間違いない。お手頃に動力性能を求めるなら、ヒョンデi30 Nというチョイスもある。

アップデートによって、フォーカス STは最新のシンク4と呼ばれるインフォテインメント・システムを獲得。ダッシュボード上部に13.2インチのタッチモニターが据えられ、スマートフォンとのミラーリングに無線で対応する。

バング&オルフセン社のオーディオと、スマートフォンのワイヤレス充電機能は標準装備。インテリアデザインも巧みにモダンさを高めているが、それにあわせて実際に押せるハードスイッチ類の数が削られた。

ヒーターとファンのコントロール系は、タッチモニターに集約されている。それでも、モニター上には常時表示されているから、前方から目線をそらすのは短時間で済むだろう。

腰痛持ちにうれしい高機能シート

フロントガラスのデフロスターや、エンジンのスタートボタン、スタビリティ・コントロールにはハードボタンが残され、使い勝手の犠牲は最小限。ウインカー・レバーには、レーンキープ・アシストのスイッチも備わっている。

今後、多くの運転支援システムの搭載が義務化される可能性を見据えたアップデートといえ、デジタル化は避けられない。少なくともフォードは、すべてをタッチモニターの中に押し込んでしまう、という手段は避けてくれた。

運転に熱が入り、スタビリティ・コントロールを切りたい時も、ボタン一発。腕を伸ばして簡単に掴める位置の、ボリューム・ノブの隣りにある。

触れるべきインテリアの変更は他にもある。特に、ドイツの腰痛対策に関する認定を受けた、フロントのスポーツシートに喜ぶドライバーは多いはず。電動で14ウェイの調整機能が付き、腰骨を支えるランバーサポートも4段階から選べる。

様々な体型に合わせて、理想的なドライビングポジションを取ることができると、フォードは主張する。腰痛持ちにとっては、ありがたい装備に違いない。

座ってみると、確かに腰骨付近のサポート性には優れる。コーナリング時も、しっかり上半身を支えてくれていた。だが、ヘッドレストが背もたれと一体になっており、肩周りの快適性はほどほど。座面部分の長さも、高身長の筆者には少し短いようではあった。

この続きは後編にて。

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