F1第14戦イタリアGPの金曜フリー走行2回目は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
午後3時からのFP2は、ドライ路面で始まった。雨は止んだが雲が垂れ込め、気温22℃、路面温度27℃と依然として低温コンディションだ。
開始後2分。大クラッシュが発生した。メインストレートを時速300km超で駆け抜けたマーカス・エリクソン(ザウバー)が、1コーナー手前100m付近でフルブレーキングした瞬間、マシンは進行方向左側にスピン。ほとんど減速しないまま、アウト側のバリアに激突した。
さらに衝撃で宙を飛び、何度も横転しながら着地。エリクソンからはすぐに、「大丈夫だ」と応答があったが、メディカルセンターに搬送された。
ブレーキングの際にDRSが閉じないトラブルが発生したようで、チームはシャルル・ルクレール車のDRSをチェックする作業に取りかかった。メディカルセンターでの診察を終え、ピットロードを歩いて戻るエリクソンが、観衆からの声援に首をさすりながら応えていた。
20分後に、セッション再開。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が真っ先に、ソフトタイヤで出て行く。2分後にはルクレールもコースインして行った。しかしすぐに、「DRSが開いたままだ」と、戻って来てしまう。その後も調整しては出て行き、戻ってくることを繰り返す。
セッション後半は、フェラーリの2台がトップ争いを繰り広げた。まずベッテルがトップタイムを出すが、終了30分前にはキミ・ライコネンが首位を奪い返す。するとメインスタンドから大歓声が上がり、特大のフィンランド国旗が振られた。
しかし再び、ベッテルに逆転を許す。その直後、ベッテルはパラボリカでスピン。バリアにわずかに接触し、リヤウィングに軽いダメージを負ったが、自力でピットに戻った。
その後も上位陣の順位に変動はなく、ベッテル、ライコネンのフェラーリ勢が初日1−2。ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続き、続いてマックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドのレッドブル勢、さらにフォース・インディアのセルジオ・ペレス、エステバン・オコンと、8番手までははっきりとチームごとに並んだ。
9番手にはDRSが何とか直ったルクレール。トロロッソ・ホンダ勢はガスリー14番手、ブレンドン・ハートレー16番手と、やや苦戦を強いられている。
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