フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1のリスクと危険性が母親にとってしばしば耐え難いものであることを認めている。
ルクレールはジュニアシリーズでの目覚ましい活躍を背景に、2018年にアルファロメオ・ザウバーからF1にデビューした。以来ルクレールは5回の優勝を飾り、16回のポールポジションを獲得。今シーズンは、現在マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐドライバーズ選手権2位につけている。
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これまでのところ、ルクレールはF1で傷を負ってはいない。またこの数十年で安全性は大幅に向上したにもかかわらず、ルクレールがこの職業の危険性を知らないというわけでもない。2015年にルクレールのメンターであるジュール・ビアンキが、2019年にはアントワーヌ・ユベールが亡くなったという悲劇は、ルクレール家、特にジュール・ビアンキの両親と親しい友人であったルクレールの母パスカルにとって大きなダメージを与える出来事であった。
シャルルと弟のアーサーというふたりの息子が競争の激しい多忙な生活をしており、パスカル・ルクレールにとって、モナコの家で穏やかで落ち着いた週末を過ごすというのはめったにないことだ。
ルクレールは雑誌『GQ』に対し、「僕の母にはつらいことだ」と語った。
「そして僕はなんと伝えたらいいのかわからない。自分のやっていることを愛している、という以外にね」
「母を安心させるために言えることは特にない。気をつけるなんていうつもりもない。それは本当のことではないからね。僕はどんなことでもベストを尽くすつもりだ」
「危険なスポーツであること、何年もかけて安全性を高めてきたことを母は知っている。でも、危険なスポーツであることに変わりはない」
「母は、僕があのマシンに乗っているときが一番幸せだと知っているんだ」
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