7月18日、2025年MotoGP第12戦チェコGP MotoGPクラスの初日のプラクティスがブルノ・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは7番手で予選Q2へのダイレクト進出を決めた。ルカ・マリーニは22番手となった。
朝から断続的に弱い雨が降り、フリー走行1回目はウエットコンディションでスタートした。2日目と決勝日は晴天が見込まれており、マリーニはウエットタイヤでのアタックは1度のみに留め、ドライタイヤでの走行に重きを置き、1分55秒945の8番手タイムを記録した。反対にミルは、ウエットタイヤで積極的に周回を重ねたものの、ドライタイヤではあまり走らず、終盤に記録した1分57秒715で19番手となった。
M.マルケスが荒天の初日を支配。復帰マルティンは5番手で予選Q2へダイレクトイン/第12戦チェコGP
午後はMoto2クラスのセッション中に強い雨が降り、1時間のプラクティスは20分遅れで始まった。ミルは、フロントにミディアム、リヤにソフトのウエットタイヤでコースインすると、最初のランでは5周目から本格的にタイムを出していき、2分06秒台から2分05秒台へ段階的に上げていく。終盤は前後ミディアムに履き替えて、アタック合戦に臨んだミルは、いきなり2分04秒811へ自己ベストを更新し、予選Q2へダイレクトインとなる7番手でセッションを終えた。
一方のマリーニは、セッションを通してミディアム/ソフトのウエットタイヤを選択。水量の多い路面に苦戦したマリーニは、前半は2分08秒台、終盤のアタックラップでも2分06秒台とライバルよりもタイムを縮めることができず、最終的に2分06秒805で22番手と下位に沈む結果となった。
ホンダ勢においては、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がプラクティス2分04秒404の2番手タイムをマークし、予選Q2にダイレクトイン。トレーニング中に負傷し、ドイツGPに続き今大会も欠場しているソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)に代わり参戦している中上貴晶は、21番手で初日を終えている。
ジョアン・ミル(FP1:19番手、プラクティス:7番手)
「今日は素晴らしい仕事ができたよ。フルウエットの路面の時に良いパフォーマンスを発揮できた。フィーリングも良かったし、速さもあって、特に路面が濡れていた午後のセッションの序盤では、上位のタイムを出すことができていたね。こういうコンディションのときは、天気の変化で路面が良くなるか悪くなるか分からないから、常にトップ10付近を保つ必要がある」
「ミックスコンディションになると、少しフィーリングを失ってしまった。もっと乗りやすくするために改善しなけきゃいけない。明日は1日のスタートをしっかりと切って、ドライコンディションを最大限に活かしていきたいね」
ルカ・マリーニ(FP1:8番手、プラクティス:22番手)
「トリッキーな1日で、ウエットコンディションで全然フィーリングを掴めなかった。去年はウエットコンディションで強かったけど、今年はその1歩を踏み出せていない。グリップが全然足りなくて、バイクを傾けられなかったし、コーナースピードも落とさなければならないかった。それに、いくつか問題があってガレージでの調整に少し時間を取られてしまった」
「いつもより多くのドゥカティ勢がいるから、明日の予選Q1は厳しい戦いになるだろう。でも、もし天候がまた変わるようなら、チャンスはたくさんある。今後に向けての準備や改善のために良いデータが得られたよ」
[オートスポーツweb 2025年07月19日]
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