NA 4.0L水平対向6気筒から500ps
執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
<span>【画像】500馬力のサーキット・ウエポン ポルシェ718ケイマン GT4 RS GT4、911 GT3と比較 全62枚</span>
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)
ポルシェはミドシップ2シーター、718ケイマンのフラッグシップとして、GT4 RSを発表した。より速いラップタイムを追求した718ケイマンとするべく、入念な軽量化とパワーアップが施されている。
ポルシェのエンジニアは、718ケイマンに搭載される自然吸気の4.0L水平対向6気筒エンジンから、さらに80psと1.6kg-mを絞り出すことに成功。レッドラインも、9000rpmへ引き上げている。
その結果、718ケイマン GT4 RSの最高出力は500psを獲得。最大トルクは45.8kg-mとなり、0-100km/h加速を3.4秒でこなすという。
トランスミッションは、ポルシェが電光石火と表現する変速スピードを実現した、7速PDK。もちろん後輪駆動だ。
ボディは、ボンネットとフロントフェンダーを軽量なカーボンファイバー製に変更。車内のカーペットも軽いものに交換され、ドアハンドルはストラップに。防音材の使用量も削られ、リアウインドウも軽いものが装備されている。
これらのパワーアップとダイエットの効果として、車重あたりの馬力を示すパワーウエイトレシオは、353ps/tを実現した。
専用ボディとサスペンションを獲得
更にポルシェは、空力特性も磨き込んだ。レーシングマシンの911 RSRでも採用される、スワンネックと呼ばれる吊り下げ式のリアウイングに、巨大なフロントディフューザーを採用。車高は、通常の718ケイマン比で30mmも低められている。
その結果、ダウンフォースは従来のGT4から10%上昇。サーキット重視のパフォーマンス・モードでは、60%も高まるという。
加えてリアのサイドウインドウは、エンジンへ適切に空気を導くべく、エアインテークが付いたカバータイプへ変更。ドライバーの耳元で、スリリングな吸気ノイズを響かせてもくれるとのこと。
より鋭い操縦性を実現するため、ショックアブソーバーも特別仕様。サスペンション・スプリングとアンチロールバーも、専用レートが与えられている。
オプションとして、ヴァイサッハ・パッケージも提供される。写真の718ケイマン GT4 RSもその仕様で、専用のカーボンファイバー製ボディトリムのほか、アルミニウム製マフラーカッターやチタン製ロールケージなども選べる。
また、ホイールは専用の20インチ。鍛造によるアルミニウム製だけでなく、マグネシウム製も選べるそうだ。
ニュルでは先代の911GT3 RS級の速さ
この718ケイマン GT4 RSは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを従来の718ケイマンGT4より、23.6秒も速く周回するという。徹底的なメカニズムや空力特性のチューニングの成果を表している。
開発段階の最終テストでは、元レーサーでブランド・アンバサダーを務めるヨルグ・ベルグマイスター氏が、20.6kmの短いコースを7分4秒51で周回している。これは、先代のポルシェ911GT3 RSと同等の速さといっていいだろう。
ポルシェ718ケイマン GT4 RSの英国価格は、718ケイマン GT4より3万1840ポンド(約490万円)高い、10万8370ポンド(約1668万円)となる。納車は2022年3月以降になる予定だ。
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みんなのコメント
でも わしはこのまま素の987を のりつづけるぞーーw 超欲しいけどさぁ