鈴鹿サーキットで行われている2019ピレリ スーパー耐久シリーズ開幕戦。最高峰のST-Xクラスでは#1 GTNET GT3 GT-R(浜野彰彦/星野一樹/藤波清斗)が王者の底力を発揮する予選アタックを披露した。
気温・路面温度が低く風が強い中で行われた公式予選。ST-Xクラスには新チームや新マシンが加わり、勢力図も大きく変わるかと思われた。しかし、A・Bドライバーの総合タイムで他を上回ったのは、昨年シリーズチャンピオンを獲得した#1 GTNET GT3 GT-Rだった。
■第1戦鈴鹿予選:昨年王者の1号車GTNET GT3 GT-Rが貫禄のポールポジションを獲得
昨年は常にランキング首位を快走する一方で、重いウエイトハンデにも苦しめられ、特に予選では悔しい思いをしてきた。しかし、この開幕戦では全車ともにノーウエイト。悔しさとともに積み上げてきた彼らの実力が、この予選で余すところなく発揮された。
「まずはホッとしました。(カーナンバー)1番をつけて恥ずかしい走りはできないのですからね。こうしてポールを獲れたことは本当に嬉しいですね」
そう語った星野は、Aドライバー予選でトップタイムをマークした浜野の走りを絶賛した。
「でも、浜野さんの予選が素晴らしかったです。昨年は1年間予選で悔しい思いをした時もありました。それでも根気よく常に向上心を持ってやってきた結果だったと思います。
「今週の走り出しでは『あれ?』と思うところが本人にあったと思いますが、そこでも焦らずに徐々にセッションごとに修正していけたこと、そして1年間を通して積み重ねてきたが、今日の結果につながっています」
「浜野さんのアタックをみて、僕もさらに気が引き締まりました。自分なりに良いアタックができました。全体的に良い予選だったと思います」
しかし、フリー走行から速さをみせていた#777 D’station Vantage GT3や#300 TAIROKU RACING Ferrari 488 GT3には、予選で先行されることはある程度覚悟していたと、星野は明かした。
「正直アストンマーティンとフェラーリには絶対敵わないと思っていました。だから、実際に予選で彼らに勝っちゃったことにビックリしています」
「あと『(予選で先行される分)決勝で逆転できればいいや』という自信もありました」
そう、星野は語る。
「(スーパー耐久は)1周の速さだけではないんだぞ!というところを証明できるレースです。色んなことの取りこぼしをせず、レース中のラップタイムのアベレージも落とさず、周回遅れの処理もししっかりやる……そういったトータル面で昨年僕たちは勝ってきました。1年間を通して達成できていたという自信にもつながっていました」
「そこに増して今回は予選も良かったので、明日に向けてはかなり自信がありますね」
一方、Aドライバー予選で見事な走りを見せた浜野。昨年から強く意識して追い求めてきたポールポジションを実際に獲得でき「嬉しいですね!」と満面の笑みを見せた。
「今年は各チームの体制やクルマなども変わっている中で、僕たちはメンバーは昨年と一緒。それが強みだと思います。こうして最新マシンのアストンマーティンやフェラーリに勝てたというのは嬉しかったです」
しかし、この結果に満足せずに決勝でも着実に走って結果を出さなければ意味がないと冷静に語った。
「レースで勝たなきゃ意味がないです。淡々とやっていけば結果はついてくると思うので、それぞれのパートでしっかり仕事をして結果につなげられればいいかなと思います」
同じように、決勝でのミスや取りこぼしがないように意識していたのは、Cドライバーの藤波。コースとの相性の良さを武器に、チームの頑張りに応えたいと意気込みを語った。
「鈴鹿は一昨年、昨年と2連勝していて相性がいいので(明日は)3連勝をかけていきたいです。長いレースなので、淡々と進めていきたいです。チームの皆さんも頑張ってくれて、クルマの調子もすごく良いので、そこに応えられるように僕も精一杯頑張ります」
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