レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1第21戦サンパウロGPでのセルジオ・ペレスに関して「今日は彼の日ではなかった」と擁護しつつも、選手権を争うマクラーレンやフェラーリにダメージを与えることができなかったことについては不満が残ると語った。
ペレスはサンパウロGPのレースで11位に終わりポイントを獲得できず、シートを守れるかふたたび注目を集めているが、その一方でチームメイトのマックス・フェルスタッペンは17番手からスタートして優勝し、ファンを沸かせた。
フェルスタッペン、6月以来の優勝でポイントリード拡大「17番手から勝つなんて驚いた。マシンが自信を与えてくれた」
ペレスはスプリント予選では不振だったが、スプリントレースではトップ8入りを果たして1ポイントを獲得した。しかし、彼は決勝レースを12番手からスタートしたにもかかわらず、トップ10入りを逃した。ペレスはファーストラップでスロットルを踏み込んだ際にターン10でスピンを喫してグリッドの最後尾に落ち、難しいウエットコンディションのなかで順位を挽回するために奮闘することになった。
「今日は何もうまくいかなかった。他のドライバーと同じようにタイヤ交換できるかどうかその時はわからなかったので、非常に冷えたタイヤでレースをスタートした」とペレスは語った。
ランス・ストロール(アストンマーティン)がフォーメーションラップで脱落した後、グリッドのスポットが空いていたことも要因のひとつとなった。
「前にマシンがいなかったので、クラッチを失い、ホイールスピンがひどくなって、ターン10でスピンしてしまった。災難だったよ。その後、赤旗が出る前にピットインした」
レースが33周目に赤旗中断となった時点で、ペレスはカルロス・サインツ(フェラーリ)の後ろを走って14位まで順位を挽回していたが、その理由のほとんどは前方のマシンがリタイアしたためだった。ペレスはリスタートでサインツを抜き、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のインシデントを利用して43周目にトップ10に浮上したが、最後の数周でハミルトンの反撃をかわすことができなかった。
「チェッカーフラッグが出た時点で11位でポイント圏外になってしまった」
「今日は運を逃してしまった……。僕たちは最初から間違った側にいた」
スプリントで獲得した1ポイントは、少なくとも先週の母国レースでの無得点という結果よりはましだった。しかし、フェルスタッペンのパフォーマンスと比較され、ペレスはレッドブルでの将来についてふたたび注目を浴びることになった。
「チェコにとっては難しいレースだった。レース序盤のスピンで順位を落とした」と、ホーナーがグランプリ終了後にメディアに語ったと『Motorsport Week』が報じた。
ホーナーは、フェルスタッペンが急速に順位を上げたのに、ペレスが苦戦した理由を説明できずにいた。
「私はまだ報告会に出席していないし、彼のコメントも聞いていない」
「しかし私にとって、レースでは何も明らかになっていない」
ペレスが日曜日にポイントを獲得できなかったということは、コンストラクターズ選手権においてレッドブルがその潜在能力を最大限に発揮できていないことを意味する。彼らは現在3位につけている。
「今日はコンストラクターズにおいて、フェラーリとマクラーレンの両チームに大きなダメージを負わせるチャンスだった。残念ながら、我々はチャンスを活かすことができなかったので、当然不満が残る」
「だが我々は見直しを行い、ラスベガスに戻ったら激しい戦いができるよう願っている」
次のレースまでは2週間の休みがある。レッドブルはそれまでにドライバー交代を検討する可能性があるだろうか?
「人生におけるすべてのことは主観的なものであり、事実を見なければならないと思う」
「我々はチェコと一緒に懸命に取り組んでいる。彼は今週末にシャシーを変更したが、昨日はよいレースをしたと思う。だが今日は彼の日ではなかった」
ペレスの後任候補のふたりは、日曜日に姉妹チームのRBでともにポイントを獲得しており、ホーナーもそのことに気づいていた。また、フランコ・コラピントも、ウイリアムズからの初参戦を果たして以降候補に挙がっているとのうわさもある。
「リアム・ローソンは今日も素晴らしい仕事をしたし、(角田)裕毅もそうだ。特にリアムは、その経験を考慮するとなおさらだ」
「フランコもまた才能あるドライバーだ。もちろんだが、市場がどのように発展しているか常に注視しているものだ」
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みんなのコメント
ペレスのパフォーマンスを見極めて判断が出来ないのは代表として失格でしょう。