CES 2020
コンシューマー エレクトロニクス ショー 2020
アウディ、CESで人工知能搭載モビリティや3D複合現実ディスプレイなどの画期的技術を提案【CES 2020】
人工知能がクルマと人を繋げる完全自動運転モビリティ
アウディは、2020年のCES(コンシューマー エレクトロニクス ショー:世界最大の電子機器・技術見本市)でコンセプトカーの「AI:ME」、市販車を想定したショーモデル「Q4 e-tron コンセプト」、量産車初のデジタル マトリクスLEDヘッドライトを備えた「e-tron スポーツバック」をはじめ、透明ディスプレイや3D複合現実ヘッドアップディスプレイなどを展示する。
コンセプトカー「AI:ME」は、人工知能を搭載した完全自動運転パーソナルモビリティの提案。全長4.3m、全幅1.9m、全高1.52m、ホイールベース2.77mと、コンパクトながら広々としたキャビンをもつ2座モデルで、必要に応じてリヤに「+2」を設置することもできる。
家庭と職場に次ぐ「第3の生活空間」としての役割を標榜し、乗員に健やかな体験を提供するウェルネス機能やVRゴーグル、学習機能付きナビゲーションシステムなどを採用する。
AI:MEは完全自動運転機能を有しているので、移動中は車載VRゴーグルを装着して壮大な山岳風景の中でバーチャルフライトなどを楽しむことも可能。実車の走行に合わせたバーチャルコンテンツを調整するので、乗員は完全にリラックスした自然な状態で内容に没頭することができるという。
アイトラッキング機能も搭載しており、クルマへ指示を出してお気に入りの食べ物をオーダーして到着地へちょうどの時間に配達してもらうといった、ユニークなホスピタリティも提案する。
はるか前方に浮かんで見える3Dヘッドアップディスプレイ
革新的なふたつのディスプレイも提案する。ひとつは「ディスプレイオンデマンド」と呼ぶ、インストゥルメントパネルへ組み込む透明スクリーン。サイズは高さ15cm、幅が122cmで、映画を見るときなどは高さを25.5cmまで延長することが可能。すなわち乗員はアスペクト比16:9の映画を21インチスクリーンで楽しむことができる。
もうひとつが、サムスン電子と共同開発した3D複合現実ヘッドアップディスプレイ。映像はレンズとミラーを介してフロントガラスに投影するが、3Dテレビのように各画像について2つのビューを生成する。視線追跡カメラも使用して目の位置を検出し、正確な視認性を確保した。
ディスプレイ画像はドライバーの前方8~10メートルの距離に浮かんでいるように見え、この距離感は70メートル以上にまで調整することもできる。これにより、遠く前方を眺めながら運転しているときに、近くのディスプレイ情報を把握するために焦点を合わせ直す必要がなくなる。
人に共感してムードを調整する気の利くコンパニオン
すでに現行のアウディ車に採用されているMMI(マルチメディアインターフェース)にも学習機能はついているが、今回新たに提案する技術「アウディ インテリジェンス エクスペリエンス」は、クルマに人との“共感力”を持たせるという最終目的をもつ。ナビゲーションが現在の交通状況などを考慮しながら推奨ルートを決定するのはもちろん、パーソナライゼーション機能を用いてシート位置やメディアなど最大400もの個別設定をすることが可能。
このパーソナライゼーション機能は、2020年中頃よりアウディの一部車種へ搭載し始めるという。将来的には車内の温度や湿度、照明、香りに至るまで、ユーザーの好む設定や機能に関する分析を行えるようにする。運転スタイルや体調もモニターし、ユーザーの状態に合わせて車両セッティングを調整することもできるようになるという。阿吽の呼吸で乗員の状態へ共感する、気の利くコンパニオンのような機能といえる。
100万個のミラーで構成する高精度LEDヘッドライト
e-tron スポーツバックは多数の微細なピクセルで構成する「デジタル マトリクス LED ヘッドライト」をオプションに設定。ビデオプロジェクターなどに採用されるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)と呼ばれる技術を使用しており、高精度で配光を制御できる。中心には約100万個のマイクロミラーを含む小さなチップが設置されており、個々のマイクロミラーは静電気によって毎秒5000回まで傾けることができる。
これまでのマトリクスLEDヘッドライトのように照射範囲にいるクルマや人の防眩に機能するのはもちろん、走行中の車線を光のカーペットで照らす「レーンライト」や、光軸の一部をマスキングして進むべき方向を矢印で示す「オリエンテーションライト」も採用した。
CES 2020は1月7日~10日に、ネバダ州ラスベガスコンベンションセンターを中心に開催される。
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