ドライバーたちの全面的な支持を得て、FIAは改良されたマリーナベイ・サーキットに4つ目のDRSゾーンを追加することを決定した。DRS(ドラッグ・リダクション・システム)は、オーバーテイクを促進する補助装置として、クルマのリヤウイングにある調整可能なフラップを開くシステムだ。
約1年前、敷地内に新しい競技場が建設されるためにシンガポールGPの主催者はコースの低速部分である4カ所の90度コーナーをカットし、ターン14と旧ターン20の間をストレートラインに改修した。
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このコースの新しい部分には、全開のコーナーである新ターン15が含まれている。FIAは、今年のグランプリでこのストレートに新しいDRSゾーンを追加することを決定した。
しかしながら、この新DRSゾーンの前に新たなDRS検出ポイントはない。その前のターン12の出口に設置されたDRS検出ポイントが、レース中にドライバーが前のクルマを追い抜く試みを2回行う際のダブル検出ポイントとして機能するためだ。
昨年のフリー走行1回目の直後、ドライバーたちはDRSゾーンを強く求めていたが、レースディレクターは当時、DRSを開いた状態でターン15の左カーブを通過するのが安全かどうか確信が持てないと主張していた。
しかし、このコーナーが新ストレートのスタート地点にかなり近いところにあり、非常に低速のターン14から続く場所であることを考慮すると、この追加によって安全上の問題は生じないとドライバーたちが主張し、結局その主張が認められた。
昨年のシンガポールGPで、7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、「新しい最終セクションではDRSが必要だ」と明言し、「ドライバー全員がFIAにDRSを要求し、FIAはすべてのチームにそのことについて尋ねた」と付け加えた。
当時ハミルトンは、「断ったチームがいくつかあった」と明かし、それには同意せずに「チームは、よりレースらしいレースをすることに賛成するべきであり、反対するべきではない。それに、これに反対するチームがほとんどいなかったということが意味のあることだと思う」と言葉にしていた。
FIAは2023年シンガポールGPのプレビューで、次のように認めていた。
「我々はDRSゾーンの追加の可能性について各チームに相談したが、全チームの一致した意見が得られなかったため、“明確なコンセンサス”は得られなかった。これは今年のレイアウト変更を受けて検討されたことで、FIAは数週間前にすべてのチームに連絡をとり、フィードバックと意見を求めた」
「しかし、回答してきたチームから明確な合意が得られず、安全シミュレーションの結果、この問題についてはこれ以上対処しないこととなった」
しかし今年FIAは、DRSがそのセクションで使用できることを認めている。これにより、次の日曜日の夜までに、ターン13と14の間のセクションに続く2連続のDRSゾーンが作られることになる。
15年前にシンガポールがグランプリ開催を始めて以来目にされてきたように、ここは順位を上げるチャンスがかなり限られているコースだ。だが今回の変化により、数少ないオーバーテイクスポットがひとつ増加することになるかもしれない。
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