レーシングプロジェクトバンドウの代表として国内トップカテゴリーであるスーパーGT GT500クラスに参戦しつつ、青年実業家として様々なチャレンジを続ける坂東正敬監督。そんなマサ監督が日々のレースや、実業家としての活動のなかで、面白いと思ったこと、取り組んでいることについて、自ら筆をとります!
記念すべき第1回目は2021年スーパーGT第1戦岡山の振り返りと、開催迫る第2戦富士の予想。そして初出しとなるモータースポーツビレッジ計画についてお届けします。
GTA坂東代表が第1戦『特別BoP』採用の理由と今後に言及「ウエイトではやりたくなかった」
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押忍!坂東マサです。
みなさま、今回よりオートスポーツwebで僕のコラムが始まりました。いろいろな角度からモータースポーツの魅力を伝えていきます。みなさまもサーキットにお越しの際の感動や、感じたことを職場の人や仲間に伝えたり、SNSなどでも広くモータースポーツについて発信して、みんなで一緒にスーパーGTを盛り上げてメジャーにしていきましょう!
さて、2021年シーズンのスーパーGTも第1戦岡山が終了致しました。GT500クラスはGRスープラ祭りでしたね。2021年シーズンは昨年開催がなかった岡山、オートポリスやスポーツランドSUGOが面白くなるのかな?と思っていたのですが、開幕戦を見る限り2021年も全戦で熱い戦いが繰り広げられそうです。
第1戦岡山、GT500クラスは燃料リストリクターが装着されてのレースでした。今後はSUGOなどでも特別BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)が適応されたりするのでしょうかね?
今シーズンも、ドラマチックな展開となった昨年の最終戦富士以上のレースをみなさまにお見せしたいと思っておりますので、何か改革が必要とも感じています。本当に昨年の最終戦はドラマチック過ぎましたよね……。ドキュメンタリー映画にしてもおかしくないくらいだと思います。
話は変わって谷口信輝選手がご自身のブログで『インディ・スタート』についてプロドライバーとしての意見、そしてお客様の目線も考えて書いてくださってました。僕も『インディ・スタート』賛成派です。お客様とスポンサー様の楽しめるコンテンツにしながら、ドライバー、チームスタッフの頑張りをどう伝えるかが今後の課題だと思います。
みなさまと共にスーパーGTをメジャーにしたいです。SNSに関してもドライバーやチームが本当に盛り上げたいと考えているのであれば、もっともっと自分の気持ちや意見をどんどん発信すべきだと思います。特に若手のドライバーさん!期待してますよ!
さて、今後のモータースポーツを盛り上げる一環として、2023年に静岡県小山町の富士スピードウェイのそばにモータースポーツビレッジがオープンしますね。
僕が聞いた話ですとTOYOTA GAZOO RacingのGT500、GT300チーム、そしてGT500チームのメンテナンス会社やスーパー耐久のチームなど、20社ほどが500坪から1000坪程の工場を建設予定と聞いています。
実は、我社も申込みを行いました。その狙いは『社会科見学や海外からのお客様にGTマシンのメンテナンスを見てもらいたい』からです。歴代のマシンなども展示して一般のお客様にもご来場いただける場所を提供したいと思っています。
このあたりは図面など、オープンにできることが決まり次第、みなさまにもワクワクして頂けるよう、このコラムでもレポートしていきますね!
■坂東マサの第2戦富士予想。GT300本命はあのチーム
第1戦岡山は14号車ENEOS X PRIME GR Supraと36号車au TOM’S GR Supraが激しいバトルを繰り広げました。山下健太選手と坪井翔選手の戦いは凄かったですね……。元つちやエンジニアリング、元レーシングプロジェクトバンドウの同い年2人はバチバチでした。性格がまったく違うふたり。彼らが魅せる、作る、今後のスーパーGTが楽しみです。
一方、大嶋和也選手と関口雄飛選手も常にライバルで戦ってきた戦友です。僕的にはなぜ、関口選手がスタート担当だったのかも気になりますね。19号車でスタートドライバーを務めていたときは、クルマに乗り込んでからシグナルがグリーンになるまでの待機時間がすごく苦手だから、常に後半スティントが良いって言ってたような……。昨年までも後半スティント担当だったような気がしますが、この辺りは今度、伊藤大輔監督に聞いてみますね。
さて、我が19号車WedsSport ADVAN GR Supraの方はといいますと……GRスープラ祭りには参加できず、完敗でございました。作戦を説明するのは難しいですが、歯車が嚙み合いませんでした。
ピットインのタイミングは良かったのですがセーフティカーがあと1周、2周早く入ってくれれば展開は違ったと思います。しかし、これも言い訳になりますので……負けは負けです。国本雄資選手の公式予選Q1突破までは良かったですが、レースは課題しか残りませんでした。
僕らは常にチャレンジャーとして戦います。速い、強いチームを見習って勉強します。悔しさが数年分溜まってるので、早く、速いレースがしたいです。
第1戦はGT300クラスも凄かったですね。タイヤでいえば、ヨコハマ、ブリヂストン、ブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマの順でした。前を走るクルマがミスをしないとまったく追いつけない状況、このバトル中の無線をリアルタイムに聞きながらレースを見たいですね。このあたりも是非、早く実現してほしいです。
さぁ、開催が迫る第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』はどんなドラマが展開されるのでしょうか。好調GRスープラが連勝を決めるのでしょうか。
500kmレースとして開催された過去3年の結果を見ると、2017年、2019年と38号車ZENT CERUMO LC500が2勝しています(2020年は全戦300kmレースでした)。ということは今年も38号車ZENT CERUMO GR Supraが本命ですかね? 第1戦勝者の14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)も来そうな感じが……。いや19号車かな?
現地やテレビで観戦して是非、答え合わせをしてみてください。また、第2戦は1号車STANLEY NSX-GTに牧野任祐選手が復帰という嬉しいニュースもありますよ。
さらに、GT500クラスでは気になる点が1つあります。第1戦岡山の決勝リザルト表に『No.23 松田次生 ドライブスルー [執行を留保する] (SpR.13-1「危険なドライブ行為」)』と記載されていました。執行を保留ということは、23号車MOTUL AUTECH GT-Rは500kmのレース中にドライブスルー・ペナルティを執行しないといけないんでしょうかね……。
一方、GT300クラスはどうでしょう。2019年の結果を見ると、タイヤはダンロップ、ブリヂストン、ヨコハマの順。マシンはニッサンGT-RニスモGT3、ホンダNSX GT3、ランボルギーニ・ウラカン GT3エボの順でした。
うーん、予想が難しいですが、25号車HOPPY Porscheあたりが本命でどうでしょうか? 理由はタイヤ片側交換やリヤタイヤのみの交換など、作戦面の期待を込めて。そして、以前D'station Porscheがヨコハマタイヤで3位を獲得していましたので、同じヨコハマタイヤでポルシェの25号車が本命だと予想します。
もちろん、GT300クラスには元19号車のドライバーがたくさんいらっしゃいますので、元19号車のドライバーがいるチームもいつも応援していますよ!
さて、次回となる第2回は『富士の結果と富士の裏側』、『モータースポーツビレッジの進行状況』、『宮田莉朋選手のお父さんの話』の3本立てでお届けしたいと思います。次回もお楽しみに!
さぁ19号車も頑張るぞ!
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