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超ド派手だった!「上野バイク街」時代から考察するイマドキのバイクウエア超進化論

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超ド派手だった!「上野バイク街」時代から考察するイマドキのバイクウエア超進化論

80年代の光輪モータース製ウエアの新品未使用品を入手した!!

母親の存在というのはありがたいものだ。
ウン10年前は当時ニューモデルだったVT250Fインテグラでブイブイ言わせていた(死語?)という母も50代も後半となった今ではそんな面影もなく、ひとり暮らしの筆者の健康を案じて食料などを送ってくれる。

【関連画像20枚】原色系の色使いが懐かしい!? バブル時代のバイクウエアを写真で解説

そんな母がこのたび筆者の実家の屋根裏部屋を整理したところ、ウン10年前のバイクウエアを発見したらしい。

「アンタ、バイク乗るときに着るでしょ。新品未使用だし捨てるのもったいないの。すごく可愛いから!」と自信満々なのでありがたく頂戴することに。

数日後、待ちに待ったバイクウエアが実家から届いた。

ものすごく鮮やかなカラーリングが若干目に痛いながら、たくさん描かれたクマのひょうきんな顔にはどこか惹かれるものがある。せっかくもらったので、翌日会社に着ていくことに。

30年前のバイクウエアに描かれたクマのキャラクターには「ファクトリーベア」なる名前があった!!

この青とピンクのクマ柄ウエア、いったい何者なのか。

実はデザインされたクマには「FACTORY BEAR(ファクトリーベア)」という名前があり、80年代にオフロードレースで活躍したホンダのプライベートレーシングチームのキャラクターで、同名のブランドとしてウエア類を展開していた。

販売元は「光輪モータース」であり、当時を知るライダーに話を聞いたり、80年代当時のバイク雑誌の広告などを見ると、今回我が家の屋根裏から発見されたジャンパーの他にも、80年代当時はグローブやオフロードジャージなど、豊富なラインアップを展開していたようだ。

しかし、光輪モータースは2008年4月に倒産。残念ながら、現在は「ファクトリーベア」ブランドのウエア類はどれも製造されていない。

現代のウエアには大体ついているプロテクターがない?!

バブル時代のきらめきを体現したような「FACTORY BEAR(ファクトリーベア)」のウエアをよ~く見てみよう。

走行風が入り込まないよう、前面のファスナーの上に布が被せられている構造や袖口がリブ形状になっている構造、後ろ面にファスナーで開け閉めできるベンチレーションが備えられている点は、現在のライディングウエアでもよく見られる作りだ。

一方で、現在のウエアにはついていることの多いプロテクターやプロテクターポケットが付いていない。

当時のライダーには、ウエアに備えられたプロテクターの代わりに何か身を守るための装備があったのだろうか。

また、我が家の屋根裏から発掘されたこのウエアがたまたまこういったデザインなのではなく、賑やかなビジュアルは当時の主流だったのだろうか。

ライディングウエア界では言わずと知れた老舗、ゴールドウインモーターサイクルの広報担当、宮川浩之さんに80年代のウエアについて話を聞いた。

人気ライディングウエアブランドのゴールドウインが語る、バブル時代のウエア事情

1964年の東京オリンピックの日本代表選手にウエアを提供するなど、本格的なスポーツメーカーだったゴールドウインは、バイクブームの真っ只中の1983年、ゴールドウイン初のライディングウエア「GSM0101」でバイク業界に参入。スポーツウエアメーカーとして培ってきたカッティング技術と機能的な素材が注目され、以降も続々と人気製品を生み出した。

80年代のゴールドウインのカタログを見て見ると、本当にカラフルなウエア類が目立つ。

ウエアのデザインとカラーリングについて、宮川さんは「景気のいいときはカラフルなカラーリングが流行し、経済が落ち着いているときは落ち着いたカラーリングが流行する傾向があります」といい、バブル時代にカラフルなウエアが好まれたことは必然だったようだ。

また、屋根裏から発掘されたファクトリーベアのウエアにはプロテクターを入れるポケットがなかったが、ウエア自体にプロテクター、もしくはプロテクターを装備できるポケットなどの機構を備えたウエアは、1988年に「GSM0129」としてゴールドウインが販売を開始した。

宮川さんによると、GSM0129発売以前のライダーで安全性を特に重視する人は、教習所で装着するような別体のプロテクターを肘やヒザに装着していたという。

別途プロテクターを装備する手間のかからないGSM0129は当時革新的な製品だった。

ゴールドウインモーターサイクルのラインアップは現在に至るまで進化を続け、近年では普段着にも見えるようなカジュアルなデザインも人気があるとのこと。2020年のカタログでは、必ずしもバイクに乗ることを前提としない、町中でオシャレに着られるウエアラインを提案している。

バブリーなウエアはオークションサイトなどで入手することも可能

80年代を中心にバブル時代当時のウエアはオークションサイトやフリーマーケットアプリでも密かな人気商品として取引されている。安全性や機能性を考えれば、現行ウエアの購入をお薦めするが、時代を感じるウエアを1着入手して、バイクに乗り始めたアノ頃の思い出に浸ってみるのもオツなものかもしれない。

レポート●モーサイ編集部 中牟田歩実 写真●ゴールドウインモーターサイクル/編集部 取材協力●ゴールドウインモーターサイクル

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みんなのコメント

4件
  • 懐かしいですね。
    上野と言えばバイク街。
    40を超えたオッサンですが、高校の修学旅行に出歩いてバイクパーツを買い漁り、お土産代が無くてしまいました。
    spタダオとかjhaとか看板を観るだけでも貴重な経験です
  • 学生の頃、バイト先の人にバイク欲しいんですって言ったら
    上野に連れて行かれ、XJ400Ⅾをポンと試乗して
    良かったから買っちゃったwwもちろん中古
    故障もせず良いバイクだった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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