GLAに2モデル発表
メルセデス・ベンツは都市型SUV「GLA」のGLA 180に新型エンジンを採用、BSGと48V電気システムを搭載し、またメルセデスAMGはGLA 45 S 4マティック+(以下、GLA 45 S)をラインナップに追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。
【画像】メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+と歴代GLAの写真をみる 全44枚
メーカー希望小売価格(税込)
GLA 180 588万円
GLA 45 S 4マティック+ 1032万円
GLAは、2014年に発表となり、世界でも日本でも成功を収めた初代から、コンパクトなボディにメルセデス・ベンツのSUV技術を凝縮させつつも、都市での日常生活にも適したスタイリッシュでオールラウンドなコンパクトSUVとして人気のモデルだと同社は説明した。
GLA 180(BSG 搭載モデル)
GLA 180に、1.4L直列4気筒ターボエンジン「M282」と「BSG」/「48 Vボルト電気システム」などの新技術を採用することにより、効率性/快適性/高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載した。
「M282」エンジンは「デルタ形シリンダーヘッド」が採用され、その名のとおり、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状となっています。通常のシリンダーヘッドに比べると、装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化、省スペース性能が向上しているという。
この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減に力も注がれている。吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせてた。M282エンジンの最高出力は136ps/最大トルクは23.45kg-mとなる。
さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG」と「48V電気システム」は、回生ブレーキ等により発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最高出力14psの動力補助を行い、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる。
また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、さらに効率化されていると述べた。
GLA 45 S 4マティック+
GLA 45 Sに、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「カムトロニック 」を採用し、最高出力421ps/最大トルク50.99kg-mを発生する2L直列4気筒ターボエンジンの「M139」を搭載した。
M139エンジンは最大トルクを5000~5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現しエモーショナルな加速感を味わうことができるという。
また、レスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットも高く7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えていると付け加えた。
このエンジンは、ターボチャージャーとエグゾーストマニホールドがエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系がエンジンの前方に位置し、これによりエンジン搭載位置を下げ、操縦性能に貢献するだけでなく、空力的にも有利なものとすることができたと語る。
シリンダーブロックはクローズドデッキ構造を採用し、最大160barの燃焼圧を可能にした。シリンダーライナーにはピストンとシリンダーの間に発生する摩擦を低減する目的で、特許技術のナノスライドコーティングを施している。
なお、M139エンジンはメルセデスAMG本社があるドイツ、アファルターバッハで「ワンマン・ワンエンジン」哲学のもと、厳格な品質基準に従って、ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用している。
M139エンジンに組み合わされるAMGスピードシフトDCT8速デュアルクラッチトランスミッションは、全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏、かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現したという。
エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えを行うことが可能となった。
スポーティに刷新されたエクステリアデザイン
フロントデザイン
・よりシャープな印象を与えるヘッドライトデザイン
・新デザインのフロントバンパー
・新デザインのボンネットエンブレムを採用
リアデザイン
・LEDリアコンビネーションランプのデザインを変更し、よりシャープな印象を与える
またホイールデザインを刷新し、足元をスポーティに演出する21インチAMGアルミホイールを採用しました。また、外装色に新色「ハイテックシルバー」/「スペクトラルブルー」を追加した。
インテリアはどんな感じ?
より直感的な操作が可能なステアリングホイールを採用したインテリア
インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用し、3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出する。
ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有しており、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用した。
これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させている。
また、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインになった。
ドライブモードは6モード用意されており、センターコンソールのAMGダイナミック・セレクトおよびAMGパフォーマンスステアリングのスイッチで様々な状況に最適な制御を選択することができるとしている。
各ドライブモードでは、エンジン/トランスミッション/サスペンション/エグゾースト/ステアリングの制御が変更可能だ。また、ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えなどがセンターコンソールの液晶表示ボタンで操作することもできる
MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)を標準装備
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を標準装備した。ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動する。
音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力/電話通話/音楽選択/気象情報)に加え、クライメートコントロール/各種ヒーター/照明など多様な機能にも対応している。
また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることが可能だ。また、MBUX AR(拡張現実)ナビゲーションを採
用した。
従来目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型では、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるという。
ブルメスター・サラウンドサウンドシステム
GLA 45 Sに標準装備され、GLA 180にオプション設定されるドルビー・アトモスに対応したブルメスター・サラウンドサウンドシステムにより、これまでにない没入感溢れるサウンド体験も可能となった。
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