マンダリカ・インターナショナル・サーキットでMotoGP第15戦インドネシアGPが開幕。初日のFP1で最速となったのは、プラマックのフランコ・モルビデリだった。
ミサノ・サーキットでの2戦を終えたMotoGPは、ここからアジア・パシフィックラウンドがスタート。インドネシアGPは今年で3回目の開催だ。
■モルビデリ、開幕前大クラッシュで実は”記憶喪失”だったと明かす。「家族のことも分からなかった」
今週末は天候が荒れることも予想されていたが、FP1はひとまず晴天でスタート。ライダーたちがセッション開始と同時にコースへとなだれ込んでいった。
FP1の序盤から積極的な走りを見せたのは、ポイントリーダーのホルヘ・マルティン(プラマック)。早々に1分31秒968の自己ベストを記録し、暫定トップに立った。
その後マルティン以外のライダーもタイムを縮めていき、15分が経過したところではモルビデリが1分31秒838でトップとなった。
残り20分を切った頃にサプライズがあった。今季LCRホンダで苦戦が続いている中上貴晶が、一時はトップとなる1分31秒767を記録したのだ。ただその後マルティンが1分31秒725を記録してきたため、中上がトップに立ったのは僅かな時間だった。
大きなアクシデントは発生せず、FP1は概ね穏やかなセッションとなっていたが、残り17分でミゲル・オリベイラ(トラックハウス)がターン4でハイサイドを起こして転倒。今週末最初の転倒者となった。
ホンダ陣営の好調はその後も続いた。中上のチームメイトのヨハン・ザルコが残り10分を前に1分31秒456を記録し、暫定トップとなったのだ。
しかしザルコ以上に飛ばしていたのがモルビデリだった。彼はラスト5分を前に1分30秒902と大きくタイムを短縮。基準タイムを一段階引き上げた。
FP1の終盤には他のライダーもペースを上げてきたが、暫定トップを更新するまでには至らず。結果的にインドネシアGPのFP1最速となったのはモルビデリ。2番手にマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、3番手にマルティンが続いた。
ランキング2番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は14番手タイム。直接の予選Q1とQ2の振り分けには関係のないセッションではあるが、ライバルに差をつけられる形での週末のスタートとなってしまった。
なおFP1で好調な走りを見せたLCR勢は、最終的にザルコが5番手タイム。中上も11番手とまずまずのポジションでFP1を終えた。またレプソル・ホンダのルカ・マリーニも9番手と、今回は全体的にホンダ勢が好調なスタートを切った形となった。
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