アーガイルGT
ボブ・ヘンダーソンがスコットランド生まれの320km/h級スーパーカーを創ろうと思い立った1974年、彼は石油危機を重く見てはいなかった。結局、最初の市販モデルが登場するまでには10年を要し、当初計画されたV8ツインターボはV6ターボへとダウングレード。ひとびとの興味が霧散したのもむべなるかな。
『忘れられたスーパーカーたち 前編』をスライドショー形式でみる
アストンマーティン・ブルドッグ
ウィリアム・タウンズがデザインしたブルドッグを、アストンマーティンは25台生産すると公表していた。700psオーバーのV8ツインターボを積み320km/hオーバーも実現可能と思われたそれは、当時世界最速の市販車になるはずだった。しかし、アストンのオーナーが交代すると、プロジェクトは打ち切られ、製造されたのは現在も残る1台のみに終わった。
バラバスTKR
ブラバスと間違えそうな名前だが、マンチェスター生まれのこのブランドは、カーボンのボディとシャシーに1019psの7ℓV8ツインターボを積み、435km/hを謳うスーパーカーを生み出したが、やがてこのプロジェクトは消滅。これを引き継いだキーティングはTKRをテストし、およそ418km/hをマークしている。
ビッター・タスコ
エリッヒ・ビッターの名は、ボディを載せ替えたオペルで名を知られるが、MGAデベロップメンツと共同でこのタスコを造り上げてもいる。バイパーのV10が望まれつつも、V8やV12の搭載が想定されることとなったが、結局はフルサイズのモックアップが製作されたのちに、その先の段階に進むことはなかった。
チゼータV16T
568psの5995ccV16をリヤミドシップに横置きするという特異なパッケージを持つV16Tは、最高速度328km/hを謳うが、これは公式に記録された数字ではない。プロトタイプの登場は1989年だが、生産開始は1992年。その間に、出資者のジョルジオ・モロダーはプロジェクトから手を引いている。
童夢・零
1978年のジュネーブショーで衆目を集めた、日本が誇るスーパーカーは、カウンタックより過激なフォルムの持ち主だと言えるかもしれない。市販化を望む声は大きかったが、日本の担当省庁はその型式認定を行おうとはせず、ひとびとの希望は頭の固い役人によって潰された。エンジンは145psの2.8ℓ直6で、速さには期待できないが、このスタイリングだけでも手に入れる価値が十分にあると思わせたクルマだ。
ジリアート・アエローザ
いすゞ出身の中村信雄氏が立ち上げたジリアートデザインは、英国に拠点を置き、イタリアの名門デザイン会社に対抗しようと計画した。最初の作品は1994年のアエローザで、300ps級のフォード製3ℓV6を搭載。残念ながら、これは1995年に頓挫した。
イズデラ・コメンダトーレ112i
4年間の開発期間を経て、1993年に登場したコメンダトーレ112iだが、以降は音無し。1999年にその名は再び取り沙汰されたが、すぐにプロジェクトは立ち消えとなった。50万ポンド(約7500万円)といわれたこのクルマ、エンジンはメルセデスの6ℓV12で、最高速度は338km/hとされた。
ジャガーXJR-15
450psのV12を積み、307km/hのトップスピードを叩き出すXJR-15は、ジャガースポーツ・インターコンティネンタル・チャレンジと銘打ったワンメイクレース開催のために生産された。当初は参戦車両として50台を予定していたが、公道仕様も製造。2004年にはジャガースポーツが、AJ-V8を搭載して復刻しようと計画したが、これは実現しなかった。
ジオット・キャスピタ
ワコールの出資で設立されたジオットが、1989年に発表したキャスピタは、設計と車両製作を童夢が、エンジン供給をスバルが行う予定で始動。当初はF1用の水平対向12気筒を搭載する予定だったが、スバルのF1撤退でエンジン調達が不可能になり、1990年にはジャッドのV10にパワーソースを変更して再設計。いずれも320km/hオーバーを標榜し、日本製本格スーパーカーの誕生が期待されたが、バブル崩壊の余波を受け、市販化は叶わなかった。
コディアックF1
1987年、ムラデン・ミトロヴィッチは世界のスーパーカーに戦いを挑んだ。324psのシボレー製5.4ℓV8を積んだそのコディアックF1は、メルセデスC-111にインスパイアされたクルマで、270km/hオーバーでの巡航を可能にするという触れ込みだった。のちに、エンジンをメルセデスの5.6ℓV8に換装する計画が持ち上がるが、これは実現に至らなかった。
ララキ・フルグラ
モロッコのララキは、2002年のジュネーブショーに自社製スーパーカーを持ち込んだ。フルグラと銘打ったそのクルマは、メルセデス製6.0ℓV12にターボを4基掛けした680psのエンジンを搭載し、最高速度352km/hを誇った。その後も改良を加えつつ、ジュネーブショーで毎年公開したが、50万ユーロもの巨費を投じて実績のないメーカーの作品を手に入れようという酔狂な客は現れず、2005年に市販化は断念された。
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