11月16日(木)から19日(日)にかけて、愛知県豊田市の豊田スタジアムを中心に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』に、元スピードスケート選手の清水宏保が参戦する。
1998年に行われた長野オリンピックにおいて、スピードスケート男子500mで日本人選手初となる金メダルを獲得したほか、同1000mで銅メダリストに。また、2002年のソルトレイクシティ・オリンピックでも500mで銀メダルを獲得するなど、世界トップクラスの舞台で活躍してきた清水。
ラリージャパン2023のエントリーリストが発表。トヨタは4台体制、コバライネンや新井親子ら全日本勢も参戦
氷上のスピード競技で世界一速い男となった清水は2010年の引退後、モータースポーツの世界に転向する。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceなどのサーキットレースを経て、2021年7月よりラリー競技の入門向けカテゴリーであるTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジへの参戦を開始すると、この2年間で競技ライセンスを国内Aから国際C-Rに昇格させた。
持ち前の“感性”を武器にラリードライバーとしての成長を続ける49歳の彼は、今季2023年には国内最高峰のJRC全日本ラリー選手権にも参戦し、さらに多くの経験を積み重ねてきた。
そんな清水がふたたび世界に挑戦する。参戦車両はCVT搭載の1.5リットル・ノンターボの『トヨタ・ヤリス』。参加カテゴリーはナショナルクラスのJR3と決して速い部門ではないが、WRCイベントとなれば競技ステージの距離は国内選手権と比べ明らかに長くなり、完走することさえ困難となる。事実、2022年大会では世界タイトルの獲得経験を持つドライバーや、チャンピオンシップ上位を争う選手もクラッシュによって戦列を離れている。
今シーズンのラリーをともに戦ってきたコドライバーの保井隆宏と『ラリージャパン2023』に挑むことになった清水は、かつて憧れた“夢の舞台”への挑戦を前に、次のように意気込みを語った。
「スピードスケート種目において、オリンピックにも出場し金メダルも獲ることができましたが、レースへの夢は諦められませんでした。とくにヨーロッパ遠征中に見たWRCへの憧れは強かったです」
「今回、ラリージャパン出場のチャンスを頂けたことに感謝申し上げます。ベストを尽くして頑張ります」
■チーム体制
チーム名称:MUSCLERALLY(マッスルラリー)
監督:友田康治
ドライバー:清水宏保
コドライバー:保井隆宏
マネージャー:小倉雅俊
チーフメカニック:大橋渡
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