世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス。この影響で、スポーツイベントも中止や延期が相次いでいる。F1もこれは例外ではなく、第4戦中国GPはすでに延期が決定しており、シーズン序盤数戦も開催が危ぶまれるのではないかとの報道もある。
F1の場合、世界中を転戦する関係上、各国の入国管理制限によって、スタッフがグランプリ会場に辿り着けない可能性がある。事実、この週末にFIA F2のテストが行なわれる予定のバーレーンには、ウイルス感染が広がっているイタリアを拠点とするチームのスタッフを中心に、入国が難しいなどの影響が出ている。これと同じ状況が、F1でも起きる可能性は十分にあるのだ。
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フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、F1とFIAは、チームに対して”驚き”がないことを保証する必要があると考えている。
ビノット曰く、成り行きに任せるわけにはいかないと主張すると共に、スタッフが移動を始めてからでは、物事を決定するのは手遅れになってしまうと語る。
F2のバーレーンテストと同じような問題が、F1でも繰り返される可能性について尋ねられたビノットは、次のように答えた。
「テストをするのは、非常に難しくなっている。そこに行く予定のエンジニアの何人かは、家に留まっている。そこに行くリスクを避けるためにもね。そして最終的に数日間、もしくはそれよりも長いこと、彼らは家に留まっていたんだ」
「我々が必要とするのは、出発する前に”断言”することだと思う。何ができるのか、そして何が起きるのかということについて、そこにいる時(移動を開始した後)に見つけられるとは思わない」
「医学的な検査がある場合、それについて正確に知っておく必要があるんだ。問題が発生した場合どんな結果になるのか? それを把握しておく必要がある」
「我々には、従業員を守る義務がある。それに対して集団的、あるいは個人的な責任を負っているんだ。出発する前に、それがどんなシナリオであるとしても、明確に知っていることは本当に重要なんだ」
金曜日の朝、各F1チームの代表は、プレシーズンテストが行なわれていたカタルニア・サーキットで、F1のCEOであるチェイス・キャリーと会い、序盤3戦の状況を確認した。
F1が対処するのが難しい問題のひとつは、スタッフがオーストラリアに渡航できずにいくつかのチームがレース参戦を断念せざるを得なかった場合、問題なく準備できたチームだけでレースを実施するかどうかということだ。
イタリアはコロナウイルスの感染拡大が急速に広がっている国のひとつ。そのため、フェラーリやアルファタウリなどは、特に渡航制限を受ける可能性が大きいと考えられる。しかしフェラーリのビノット代表は、そうなった場合は影響が及ぶのは2チームだけではないと語った。
「影響を受けるのは2チームだけではない。我々はハースと、アルファロメオにもサポートを提供しているんだ。だから、少なくとも4チームということになるだろう。さらには、(イタリアに本社を構える)ピレリの状況も理解しておく必要がある」
「最終的に4チームが走れなかった場合、レースが開催されるかどうか……それはどのような状況になるのだろうか? 私が決めることではないが」
F1開幕戦オーストラリアGPの決勝は3月15日。F1は対策を迫られている。
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