PHEVモデル 4.5万台を販売
ボルボ・カーズの2019年度の世界販売台数が、過去最高を更新したことが分かった。販売台数の記録更新は6年連続となるもので、今回は創業以来初めての70万台超えとなる。
【画像】EVになったボルボXC40、リチャージ【実車を撮影】 全12枚
「安全性」をコアバリューに据えてきたボルボであるが、2019年の好調を牽引したのは「SUV」と「電動化」という新たな価値。
販売記録の更新を支えたのは、1つはSUVモデルを主力製品とした戦略、もう1つは中国、米国、ヨーロッパでシェアを伸ばしたことが挙げられるのだ。
この言葉を裏付けるようにモデル別の販売台数は、SUVの「XC60」が依然としてトップ。これを「XC40」「XC90」が追いかけている。中国・ヨーロッパでは、90/60シリーズのセダンやエステートも販売台数を拡大した。
プラグイン・ハイブリッド車の販売台数を、2020年の間に全販売数の20%まで伸ばすと明言するボルボ。
好調を記録した2019年については、「電動化モデルの旺盛な需要に支えられ、登録台数および受注台数をともに伸ばした」と説明。プラグインハイブリッド車については、2017年から販売が倍増し、昨年は、2018年を22.9%上回る4万5933台を達成している。
2020年は「リチャージ」発売
2019年の結果を地域別に見ると、中国では前年比18.7%増の15万4961台を売上げ、市場全体を大きく上回る成長を成し遂げた。これにより、ボルボ・カーズとしての中国国内での販売記録だけでなく、国別の年間販売台数でも中国が過去最高となっている。
米国では、2007年以来初の10万台越えとなる10万8234台を達成。前年度を10.1%上回る好記録となった。
2019年。ボルボは「リチャージ(Recharge)」という新モデルレンジを発表。EVまたはプラグイン・ハイブリッド・パワートレインが搭載された充電可能なモデルは、今後全て「リチャージ」という名称が与えられる。
また、同社初のEV「XC40リチャージP8」は、発売を2020年中に控えている。
そのベースとなる小型SUVの「XC40」をはじめ、「60シリーズ」、フラッグシップSUVの「XC90」に至るまで、全車種に「リチャージ」を用意することがすでに表明されている。全車種へのPHEV導入は、自動車メーカーとしては史上初の取り組みだ。
ホーカン・サムエルソンCEOは、「創業以来初の70万台を達成し、同時に全主要販売地域でのシェアを拡大したことは大変喜ばしいことです。今年からスタートする充電可能なモデルラインナップ、リチャージの展開でも、この好調な流れを維持していきます」とコメントを発表。
創業から93年目を迎えているボルボにとって、2020年は電動化への本格的なシフトが鍵を握る1年となるようだ。
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みんなのコメント
一時は死にかけだったのに。
70万台っていったらレクサスとほぼ同じかあるいは逆転か。
ディーゼルをやめてEVに舵を切った判断と、V40と言う量販コンパクトの生産を終了した判断が吉と出るか凶と出るか。